- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
皮膚は臓器である。他の臓器とは大きく違うところは、目に見えること。皮膚の病気は、内臓疾患とは異なり、患者さんにも医師にも目に見えている。診察では、皮膚の症状を手がかりに、それをつくっている原因を探る。体のなかで起こっているトラブルや病気が表出している場合もあるし、ストレスが原因である場合も考えられる。つまり、皮膚の病気は、あるサインを出しているのだ。皮膚は、われわれに語っているといっていい。医師は皮膚を媒体にそれが何かを探っている。――皮膚は、①水分の喪失や透過を防ぐ、体温を調節する、③さまざまな刺激から体を守る、④感覚器としての役割を果たす――といった生命を維持するために必要不可欠な機能が備わっています。私はこれらに加えて、心身の異常を伝えるという役割も持っているのではないか、と考えています。だから、本書のタイトルは『皮膚は語る』なのです。(「はじめに」より)
目次
第1章 皮膚はなにを語るのか(目に見える臓器 皮膚の奥の問題を探る判断材料 ほか)<br/>第2章 そもそも皮膚とはどんな臓器なのか?(皮膚の構造―角層・顆粒層・有棘層・基底層 皮膚の機能1 物理的なバリア ほか)<br/>第3章 なぜ、アトピーになるのか?(昔はなかった、“大人のアトピー” アレルギー説の台頭―食とダニがアトピーの敵? ほか)<br/>第4章 なぜ、ウイルス感染症になるのか?(ヘルペスと帯状疱疹 口唇ヘルペスとは? ほか)<br/>第5章 なぜ、皮膚は老いるのか?(皮膚も老いる 「しみ」の正体 ほか)