ハーレクイン ロマンスは想定外

著者名：ジェシカ・ハート【著者名】/上村悦子【翻訳者名】

ハーレクイン（2013/08発売）

• ISBN：9784596222879

内容説明

何事にも堅実なフリスは、男性をかたくなに避けていた。地味な仕事に就き、いつも地味な服装。つまらない女だと思うけれど、恋多き家族に振りまわされてきたせいで、そうなってしまったのだ。だから、大銀行頭取の跡取りだというハンサムなジョージが、彼女の仕事ぶりを認め、髪や瞳の色を褒め、何度デートに誘ってきても、つい身構えてしまい、突っぱねることしかできない。だが、ひょんなことから彼と恋人同士のふりをすることになったとき、フリスは意外にも、乗り気になっている自分に気づいた。ふりをするだけなら、彼を虜にしている恋人を演じるのも悪くない。あのうっとりするような笑顔を、真正面から受け止められるんだもの。■お堅いヒロインと、縛られることを何より嫌う自由なヒーロー。正反対の二人は、意外な共通点があることがわかってから急接近するのですが、恋に不慣れで憶病なフリスは、ジョージの魅力も彼への想いも素直に認めることができなくて――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

ヒロインの妹のド派手結婚式準備にまつわる愚痴を読んでいてげんなり。（わたしだったらとても耐えられない）亡くなった母との離婚以来ヒロインと父の間には深い溝がある。自分をはねつけた父のお金など必要ないと突っ張って自活している娘と、お金を一切受け取らない＝娘は自分を拒否していると思い込んですねる父。ヒーローも世間体ばかり大事にする家族との溝があり、愛情はあるのに分かり合えない。知り合うほどに自分にはない長所を発見し、互いの家族との確執を違う目で見てアドバイスできるヒーローとヒロインはいい関係だと思う。

2014/04/07

[akiyuki_1717]

全ての出来事が予想外の展開のように描かれていました。ヒーロー、ヒロイン共に実は財閥の生まれ。共に家族から疎遠になっている。ヒロイン妹のわがままぶり、ヒロインのロマンスなど、嫌らしすぎない想定外度で、さらりと読めました。ヒロインは結構意固地な正確だけど、ヒーローのいい面も手本にしようと考えたり、卑屈じゃないところに好感を持てた。ヒロイン妹の結末は、再会の場面ですぐに分かってしまったけど…

2015/02/28

[ぽしょ]

久しぶりのジェシカハートでした。過去の傷から人生に計画が不可欠になってしまった生真面目で臆病なヒロイン。ジェシカハートによくあるけんかっぷるといいますか、ヒーローがヒロインに小学生みたいないたずらを仕掛ける場面が好き。家族との確執や妹の結婚など結構盛りだくさんでしたがテンポ良くておもしろかった。

2013/09/18

[サティーシャ]

何事にも堅実なフリスと縛られることを何より嫌う自由なジョージ。正反対の二人は、意外な共通点があることがわかってから急接近。仕事を優先してしまうフリスを和ませてくれるジョージが素敵でした。

2015/07/19