内容説明
絵画、建築、神学、図像学、そして……ヨーロッパの叡智の結晶たちに新たな解釈と発見とを見出す「知」と「心」の旅。その橋渡しは「最新科学」――17世紀のヨーロッパと近未来の沖縄。それぞれの時代に生きる二人の女性が探し出した驚愕の真実とは――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
11
まとまりの悪い話だった。なぜこの題材を取り上げたのだろう、というのがわかりそうでわからないところが多かった。現代パートと過去(?)パートを交互に入れるのもあまり効果的とは思えず。書きたかったことを詰めこみ、愛という強力な言葉によって力ずくでまとめていた感じ。そこに熱量と魅力はあったが、取り上げた題材はパーソナルな愛の話でまとめきるのはやや苦しく、限界があると思った。2024/04/12
おかむー
9
むぅ難解。『可もなし不可もなし』。現代パートとヨーロッパパートの関係性というか仕掛けは、序盤から予想できた範囲だったとはいえよい出来だったし、全体のテーマとしても興味深かったんだけどなぁ。肝心の核心部分が読み手の読解力に挑戦しているかと思うレベルで実像がつかめない、文章そのものが不確定原理を実践しているかのごとく…コレを狙ってやってるんだったら大したモノですが。受け手によってはスゴい作品なのかもしれないけれど、『面白い』かといえば微妙でした。 ところでプロローグのヴィーナスって結局何を目撃したの?2013/12/12
アツシカ
5
難しい。暗喩はわかりやすそうなのに、全体の流れを掴むとっかかりが見つけにくい。多分単なるこちらの知識不足だな。理解できたとは到底思えないけど、それでも伝わってくるものは確かにあった。遥かなる旅路と言葉を通して、作者が秘めたる溢れんばかりの熱量を感じないではいられない。どうせなら赤革風の装丁にすればよかったのに2018/03/31
月華
4
図書館 図書館で見かけて借りてみました。本の厚さに読めるかな、と思いましたが、何とか終了。私には理解できなかった、というのが正直な感想です。ファンタジーになるのかな。2016/08/12
くるみさん
4
色々と惜しい感じの作品でした。テーマは壮大で伝わってくるものもあるんだけど、一気に最後まで読みたくなるようなリーダビリティがなく(一気に読まないと没入しにくい物語なのに…)ダラダラと読むこととになりました。キャラクターについても、ジャン他、可愛らしい要素があるのにセリフ回しやら地の文にひっかかってしまいどうも手放しで好きになれない。語りたいものが大きすぎて文章・表現力がついていってないような気がしてしまいます。以降、磨かれて欲しい作家さんですね…いい意味でも。2013/10/21
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