文春新書<br> 継体天皇と朝鮮半島の謎

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文春新書
継体天皇と朝鮮半島の謎

  • 著者名:水谷千秋
  • 価格 ¥817(本体¥743)
  • 文藝春秋(2014/01発売)
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  • ISBN:9784166609253
  • NDC分類:210.3

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内容説明

5代さかのぼってようやく応神天皇につながるという遠い血縁、しかも地方出身の継体が、天皇の座に就いたのはなぜか? 緊迫する朝鮮半島との関係にどう対処したのか? 真の継体陵とされる今城塚古墳の石棺や韓国・栄山江流域の前方後円墳の発掘調査など、考古学上の成果を文献からの考察と突き合わせ、謎の大王の実像に迫る。古代史最大の「空白」がいま、明らかに――。古代史ファン待望の一冊!

目次

第1章 新たな謎の始まり
第2章 近江国高島郡と継体天皇
第3章 継体天皇のルーツを探る
第4章 冠と大刀
第5章 継体天皇と渡来人
第6章 有明海沿岸勢力と大和政権
第7章 百済文化と継体天皇
終章 継体天皇とは誰か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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37
先日高槻市にある今城塚古墳までハイキングに行った際、隣接している歴史館で継体天皇の事を知り、もう少しその時代を知りたいと思い本書に辿り着きました。天皇陵とされる古墳は発掘調査が出来ない為に、日本の古代史もなかなか解明出来ない謎が多いと思っていたが、最近の考古学上の新発見と文献史との共同作業で随分とわかってきた事が多いようだ。それにしても謎の多い継体天皇であるが、グローバル化を進めていたおかげで、文字による記録を残すことが始まったようだ。改めてどんな時代であっても、世界にアンテナを張ることが重要なんですね。2018/06/24

やいっち

33
継体天皇にはずっと関心を持ってきた。前の本が文献史学に基づく著作だとすれば、本書はその後の考古学上の研究実績を広く視野に入れての書。著者は、「継体の前半生は杳としている。幼いころ父を亡くし、以後母の実家のある越前三国で育てられ、以来五十七歳までそこに居たように『日本書紀』は記す。しかし姻戚関係から察せられるように、実際は近江を拠点に越前や尾張など幅広く滞在していたと私は推定する。(中略)歴史家としての想像を慎重に交えるならば、彼はもっとスケールの大きい国際的な活動をしていたのかもしれない」と語る。2018/08/05

kk

20
前著『謎の大王 継体天皇』から12年。継体朝の成立過程やその背景、政治基盤、そして歴史的意味合い等に関する著者の考察の到達点が示されます。最新の考古学的知見等を基に、近江・若狭・美濃・尾張等の地方首長や帰化人との関係や、有明海・半島勢力とのパートナーシップについての捉え方等が再整理されています。興味深い指摘が多々ありますが、特に、継体天皇と百済・武寧王との関係についての着目や、「氏」の創設等に代表される、大陸・半島の先進文化将来に基づく新システム整備への取り組みなどが特に面白く思われました。2020/04/23

fseigojp

20
このあと聖徳太子につながるのに、謎だらけ 磐井の乱など2016/09/10

月をみるもの

13
宮内庁がアホなせいで調査できない古墳も多いが、幸いにして継体陵〜今城塚古墳は発掘されいる。最近ではこんな発見もあったようだ( http://www.sankei.com/west/news/161110/wst1611100096-n1.html )。こうした考古学的な物的な証拠と、記紀を始めとする文献の記述が出会った時、そこに隣国との長い交流の歴史と、いまにつながる天皇家の始まりが浮かびあがってくる。継体が始めた「文字による統治」はやがて古墳時代を終わらせ、仏教と律令制の時代への変革をもたらすこととなる2018/05/26

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