講談社文庫<br> 戯史三國志 我が糸は誰を操る

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講談社文庫
戯史三國志 我が糸は誰を操る

  • 著者名:吉川永青【著】
  • 価格 ¥921(本体¥838)
  • 講談社(2013/08発売)
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  • ISBN:9784062775960

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内容説明

董卓(とうたく)に想い人を奪われた若き日の陳宮。己の無力に打ちひしがれていた時「俺の臣になれ」と言う男・曹操が現れ、彼の人生を変えた。名将に重用されながら、呂布(りょふ)に寝返った謀将。その愚行の裏には知られざる熱い友情と真心の物語があった。「小説現代長編新人賞」奨励賞受賞作。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

89
前から気になっていた作家で、今回、初読みです。三國志は敷居が高いなと感じつつも、おもいきって挑戦してみました。中国の歴史物ならではの読みにくい地名や名前を頑張れば、そこには血湧き肉躍る世界が広がります。三國志はいろいろな人の視点で書かれるようですが、本作は己の野望のため友をも裏切った謀将・陳宮。智に長けた軍師が夢見たものは。潔い最後は友情の証か。これがデビュー作とはびっくりですが、また一人、追わなくちゃならない作家が増えました。大作を読んだという心地よい読後感に包まれつつ、第二部、三部も挑戦しなくちゃ♪2018/08/04

Die-Go

58
図書館本。『関羽を斬った男』『孟徳と本初』からの流れで。『三国志演義』における最強の武将・呂布の謀臣として活躍した陳宮の生涯を吉川永青が描く。ここにおける陳宮は謀略の才は最強レベル。そして、人間的にも魅力溢れる人物として描かれている。なんとも言えない悲哀を湛える姿も共感をよぶものとなっている。新たな陳宮像を示され、面白かった。脳内再生は『蒼天航路』のキャラだったんだが、著者も『蒼天航路』好きと知って、納得。★★★★☆2017/12/14

巨峰

55
有能で曹操に信頼されながらも、彼を裏切り哀れな末路を遂げてしまう陳宮が主人公の三国志外伝。陳宮というのは三国志の登場人物の中でも喉に突き刺さった魚の骨のように違和感のある人なんで、その人を主人公に描いた長編は食指が動きました。これはこの作者のデビュー作だったそうですが、すごく良かった。また追いかけたくなる作家さんを見つけました。曹操が爽やかで、かっこよし。2016/11/13

ポチ

52
陳宮が曹操と共に大きく飛躍して行く姿が読んでいて気持ちがいい。呂布の軍師となってからの凋落ぶりは目も当てられないが、最期に悟り穏やかに散って行ったのがせめてもの救い。ずっと曹操の力になっていればなぁと、つくづく思います。2017/12/30

まさ

27
陳宮を主人公とした三国志の世界!特に物語の前半、怪獣であるかのような呂布を操る様は痛快。そして張鈴の竹簡に涙でした。この切れ味の良さは吉川永青さんが描くから?曹操や呂布と関わり渡り合う人だからこその世界を見せてもらい大満足です。操る人が翻弄される姿も、哀しくもあり応援したくもなります。2020/02/09

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