創元推理文庫<br> 冬のフロスト 〈上〉

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創元推理文庫
冬のフロスト 〈上〉

  • ISBN:9784488291068
  • NDC分類:933

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内容説明

【第1位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門/作家部門/読者部門/翻訳家&評論家部門】寒風が肌を刺す一月。デントン署の管内では、いつものように事件が絶えない。二ヶ月以上も行方の知れない8歳の少女に続き、同じ学校に通う7歳の少女も姿を消す。売春婦殺しは連続殺人に発展し、ショットガンを振りまわす強盗犯に、酔ったフーリガンの一団、“怪盗枕カヴァー”といった傍迷惑な輩が好き勝手に振る舞う、半ば無法地帯だ。われらが名物親爺ジャック・フロスト警部は、とことん無能で好色な部下の刑事に手を焼きつつ、人手不足の影響でまたも休みなしの活動を強いられる……。史上最大のヴォリュームで贈る、大人気警察小説第5弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

398
リズの継続出演&バートンとのその後がチラッと出てきて楽しいのと、相棒が今までの野心家なルーキーとはガラッと代わって、フロストに輪をかけたダメ刑事なのが、いい感じでマンネリ払拭効果。モーガンは愛嬌のあるダメ人間ではなく、本気でイラっとくるような駄目っぷり。なんかあったらマレットに絡めて皮肉る発言の数々は、過去作と比較しても分量多め。実はコレが結構好きなので、お気に入りの一冊になりそうな予感。怪盗枕カヴァー事件は全く捜査していないが、下巻で思わぬところに絡んでくるのだろうか。アレンも名前しか出てこない。2017/08/02

遥かなる想い

212
2014年このミス!海外部門3位。 フロスト警部のキャラが 楽しい。デントン警察署の メンバーも、羽目がはずれており、個性的。謎解きを楽しむと いうよりも、雰囲気を楽しむタイプのミステリー。 次々と発生する殺人事件に 独自視点で望むフロストのキャラが 秀逸で、思わず苦笑してしまう…証拠も揃っていない 状態で、ほぼ直観だけで 犯人を追い詰める過程は 面白く、楽しい。 連続少女誘拐事件、売春婦 殺人事件の究明は下巻に おあずけ。2014/12/27

stobe1904

89
【フロスト警部シリーズ】下品でだらしなく、でも事件はしっかりクローズする愛すべきフロスト警部のミステリ上巻。少女連続失踪、売春婦の連続殺人、ショットガン強盗、フーリガン、怪盗枕カバーなど冬のデントン署管内で起こる数々の事件に、ちょっとお疲れ気味の我らがフロスト警部が使えない部下に翻弄されながら捜査に邁進するが…。相変わらずのドタバタぶり、下品なジョーク、数年ぶりのフロストシリーズだが、違和感なく没頭できる。本作を除くとシリーズの残りが『フロスト始末』だけなので、じっくり味わいながら下巻を読み進めたい。2021/08/29

佐々陽太朗(K.Tsubota)

89
マレット署長が州警察本部のお偉方にいい顔をしたいばかりに十人もの警官を応援に送った手薄なときにかぎってクソみたいな事件が頻発。二件の少女失踪事件に加えて少年の失踪、コンビニ強盗事件、連続売春婦殺害、怪盗枕カヴァー事件ともうデントン警察署はヒッチャカメッチャカ。しかも事件のほとんどはいっこうに解決の兆しもない。膠着状態が延々と続くのだが退屈しないのはどうしたことか。上巻503Pというヴォリュームにも関わらず、全く飽きさせないおもしろさはフロスト警部の憎まれ口と減らず口とクソおもしろくもないジョークの賜か。2013/07/19

タツ フカガワ

71
二人の女児が行方不明になった事件に、娼婦の連続殺人事件、散弾銃によるコンビニ強盗と車強奪事件、頻発する住宅街での枕カバー泥棒に、民家の裏庭で発見された白骨化した人体と、シリーズ5作目もフロスト警部は大忙し。やはり天敵“眼鏡猿”ことデントン署長マレットや、内勤でいつもストレス満杯のウェルズ巡査部長との掛け合いはテッパンの面白さ。女児行方不明の容疑者として拘留した男が、自分は無罪だという遺書をのこして自殺。さらに自称超能力者が女児の遺体を発見したことからフロストが窮地へ追い込まれたところで下巻へ。2024/02/22

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