内容説明
北の高地で暮らすフィリエルは、舞踏会の日、母の形見の首飾りを渡される。この日から少女の運命は大きく動きだす。出生の謎、父の消失、女王の後継争い。RDGシリーズ荻原規子の新世界ファンタジー開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
85
面白かったです。自らの出生と関係した石を手にすることで迷い込んだ非日常の世界。フィリエルの世界はほんのわずかなことで変わってしまったのですね。大きく揺れ始めた運命に目が離せませんでした。王道の物語と言われればそうかもしれませんが、だからこその楽しみがあるように思います。2018/09/18
seri
82
荻原さんの物語を読む度に恋に落ちる。中公版持ってるのに手を出してしまうのはそういう理由。初読はあの分厚いハードカバー。今にして思えばよくあれを持ち歩いて通学してたなと思うんだけど。荻原作品の中でも飛び抜けて何でもアリの今作。少女漫画が好き!って方に全力でオススメしたい。蒼穹の青、山陰の青、湖の青、そして神秘的な首飾りの青。描写の美しさに心惹かれ、序盤から坂道を駆け下りていく怒涛の展開に飲み込まれ、少女の強さに希望を見出す。気付けば目の前に広がるのはグラールの風景。壮大な物語の幕が開く。物語に、とらわれる。2014/02/18
くりきんとん99
60
久しぶりに読むファンタジー。そして初めて読む荻原さん。何気に手に取った本だったけど、予想以上に面白さにページを繰る手が止まらなくなった。読み終わって1巻しか買っていなかったことを後悔。さっき慌てて残りの巻を買ってきた。近所の本屋に在庫があって助かったわ。2014/08/18
🐷 こ ぶ 🐖
35
会社の後輩から「面白いから読んで」と言われ、借りました。主人公のフィリエル・ディーが本当に魅力的!面白かった〜!早く続きがよみたいな。勾玉シリーズ以来久し振りの荻原作品ですが、やはり世界観にはまります。2014/02/11
tom
34
中学の頃大好きで何度も読んだシリーズです。描写も台詞も一つ一つが本当に素敵でみんな愛おしい。大まかな流れは覚えてるつもりだったけどやっぱり忘れちゃってるなぁ。改めて新鮮な気持ちで楽しみます。昔はルーンよりユーシスだったけど、ルーンの「ごめん、また泣かせた」にやたらきゅんとした(笑)2014/12/25