実業之日本社文庫<br> ぞろりん がったん - 怪談をめぐるミステリー

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実業之日本社文庫
ぞろりん がったん - 怪談をめぐるミステリー

  • 著者名:大門剛明
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 実業之日本社(2014/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408551302

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内容説明

瀬戸内海に面した広島の三原市に暮らす作家・世良の家から、妻の加奈子が姿を消した。世良の友人・内畠は、加奈子の妹から頼まれ、実情を探ろうと世良の家を訪ねる。しかし、世良は話を逸らすばかりで、それよりも執筆中の原稿を読んでほしいと内畠に頼んだ。寡作で、世間からも忘れ去られている世良だが、いま書いている作品は「話題になって大ヒット間違いなしだ」と豪語する。それは、日本各地に伝わる怪談に起因する、不可思議なエピソードを綴る物語。内畠は、「座敷わらし」とタイトルのつけられた最初の作品のページをめくった……。「座敷わらし」「言うな地蔵」「河童の雨乞い」「吉作落とし」「チロリン橋」「ぞろりん がったん」、6つの怪談と現実世界が交錯する幻想ミステリー短編集。読後に残るのは恐怖か、感動か!? 横溝正史ミステリ大賞出身で社会派ミステリーの新鋭による、初の短編集!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

185
お気に入りの大門さんが「怪談風ミステリ」を出していたと知り興味津々…救命救急士・内畠が友人の作家・世良を訪ねる序章から始まり、世良が書いた怪談をモチーフにした短編を5つ読み、内畠が表題作の最終章で不可解な謎に向き合う「入れ子構造」…5つの短編は奇妙な現象とミステリのバランスが丁度良い塩梅で、オチに人情が香るのも好みで嬉しかった。全体を括る最終章が「意外性の為に無理筋を通したなぁ」と感じた…真犯人の罪が、それまでの性格と乖離して、急にイヤミスへ舵を切っているのが残念!著者のサービス精神が私には裏目だった。2020/11/19

モルク

102
大門さんがホラー?ホラーというより怪談をモチーフとしたミステリー。偏屈で人付き合いをしない作家の世良の唯一の友内畠の所に世良の妻の妹が姉と連絡がつかないと訪ねて来る。事情を聴きに世良のもとを訪れた内畠は、世良から怪談をモチーフとした物語の原稿を渡されるという序章から始まり、それから5つの短編…これがあたたかみもあり最後にオチもある。最終章は意表を突くどんでん返しが。今までの大門作品とは違う一面が見えて面白かった。 2021/05/22

★Masako★

85
★★★✰︎ 大門さんの初短編集。でもタイトルも装丁もホラーっぽい!?とても気になったので読んでみた。作家の世良の妻が行方不明と聞き、友人の内畠が世良の家を訪ねるが、話を逸らされ代わりに執筆中の原稿を読まされるという、入れ子構造の小説。物語は座敷わらし、言うな地蔵、河童の雨乞い等、怪談や伝承をモチーフにしたミステリーで、怖くはないがどれもがラストに一捻りあり、ドキドキしながら楽しめた。ラストの表題作で世良の妻の行方不明の謎が解けるが…えーっ、そういう事だったのか!大門さんのこんな作品も良いな♪【図書館本】2020/10/31

アッシュ姉

84
怖さよりもミステリー要素が際立つ短編集。大門さんらしい驚きの展開もあり楽しめたが、最終話だけテイストが違うのは、本当に怖いのは言い伝えの怪談ではなく現実の人間ということだろうか。作風の広がりも新鮮でいいけど、やっぱり社会派ミステリーの大門さんが恋しくなる。2021/05/06

タイ子

66
大門作品にしては珍しい何だか怖~いタイトル。日本各地に昔から伝えられる怪談話をモチーフにミステリ仕立てにした短編集6話。「座敷わらし」であっ!と驚き、「河童の雨乞い」で罪と罰と償いで大門さんの真骨頂を感じる。中でも「吉作落とし」は高所恐怖症の人なら冷や汗かも。タイトルはまんま引きずる音です・・・キャー!たまにはこういうのもいいですね。2019/04/28

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