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内容説明
峠軌八(とうげ・きはち)は、偽装と盗聴を繰り返す悪徳白アリ駆除業者。身辺で怪しげな出来事が続いたある日、奨学金の財団・TGAスカラシップを名乗る美女・デュアが、彼の盗聴技術を利用しようと接触してくる。ある情報を得るため、やむを得ず協力することに決めた峠――、最初の調査対象はIQ160を持て余す少年だった。人は、理念に殉じて生きる事ができるか。虹の音が鳴り響く時、人々の選別が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
12
「まずは線を引こう ありのままの無垢は その線によって安定を得 安定と引き換えに ありのままの無垢を失う 線を引く責任を甘受しよう 世界を汚す責任を 線が世界を二つに分かつ時―― 虹が立ち上がるだろう 夜になっても消えない虹が」。伊図透の新作は、世界規模の選別作業を手伝うことになった男を主人公とした物語。怪しげで不可解な巨大プロジェクトを背景に、まずは一人の小学生の孤独にスポットを当てる辺りが、なんとも伊図らしい。少年のその小さな痛みに共感した読者は、もはや伊図が作り出した世界の住人と化す。2013/07/07
本 読むぞう
9
僕にはぴんときませんでした、作者さんは、あまり社会経験がないのかな?かっこいい表現のパターンが少ないように思いました、 飄々としてたり、クールだったりの現実感や実在感を感じられませんでしたねー、2014/03/07
びびとも@にゃんコミュVer2
7
人の将来を決定づける、『個人的な経験』を作る仕事。面白い!2013/05/27
kanon
5
核心を隠し過ぎていて何が何だか分からない。最初からある程度は開示するべき。読み進めれば理解出来る気がするけど、最初のこの時間はシンプルに物語に興味を持てないので辛いだけ。キャラクターも魅力を感じない。2021/05/26
陽介@中四国読メの会参加中
3
子供には優しいけれど悪徳シロアリ駆除業者の峠。盗聴が趣味の彼が、その趣味ゆえに目を付けられて巻き込まれた大きな謎と事件、そして彼が監視させられているとある少年、ハレの日常。ハレの話はよくある初恋の物語ではあるんだけど、そこに監視者の峠の視点が入る事で、変な味わいというかより感情移入が出来てしまって切ないです。単に早熟でウザイだけと思ってた彼の友人の最後に見せた友情がまたなんとも言えず…彼も峠みたく、ハレを探すんだろうか。続きが気になります。2013/11/06