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内容説明
どんな時代にも、楽しそうに働いて結果を出す人がいる。
彼らが普通の人々と比べてズバ抜けているもの…その答えが本書のテーマ、想像力である。
小さな店舗で年間1億円分ものジーンズを売る人、「あなたから家を買いたい」と言わせる住宅メーカーの受付社員、クレーマーが大ファンになって帰るホテル―。
本書で紹介する数々の実話を読み解くことは、すべてのビジネスパーソンにとって仕事を飛躍させるヒントとなるだろう。
目次
序章 こんなとき、あなたたならどうする?(今日はデート。自分が誘った店で、グラスの水に髪の毛が入っていたら? 料理の説明をするサービスなのに、お客様が商談中だったら? ほか)<br/>第1章 想像力は、理想を現実にする力(分析と洞察の先に、無限の答えがある 想像力が“プライスレス”をつくる ほか)<br/>第2章 「ありえない!」が、想像力を鍛える(確信は失敗のもと 夜中に現れた“親分”をどうもてなすか ほか)<br/>第3章 九九度を一〇〇度に上げて、プロになる(年齢は関係ない、まずは素振りから 同じ新幹線で、なぜ人の四倍売れるのか ほか)<br/>第4章 想像の翼で変身しよう(想像力に乏しい組織に起こる悲劇 自分よりも優秀な部下を育てる仕組み ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
81
★★★☆☆ リッツカールトンホテルの元日本支社長が語る一流の想像力。一流と呼ばれる人はどんな分野であっても、圧倒的な努力をしているもんだなと納得。ここまでの気遣いや想像力は一朝一夕には身につかないと思う。エピソードで印象に残ったのは、1)新しいソースをメニューに加える際に、お客様の洋服についてしまったらどうやったら落とせるかを事前に実験しておく、2)結婚式のときは、花嫁のドレスを汚さないように普段履く革靴ではなく、エナメルシューズを履く。「想定外のあるうちはプロではない」という言葉は深い。2019/06/19
モアザンレス
11
相手の視点に立って先を読む力。頭で考えず、心を大切に。ただし、想像がいつも正しいとは限らない。2015/06/01
いずむ
8
ここで語られる『想像力』とは、実は"imagination"ではなく"hospitality"のコトだと思う。鈴木敏文さんのコトバで有名な「お客様"のために"ではなく、お客様"の立場で"」。つまり、自分からみた他人ではなく、その他人からみた自分、という目線。違うコトバで高野さんも同じコトを言っているように感じる。そしてその"想像力"は、ビジネスに限定されない、もっと広く深い、"社会"一般のコトに思える。卑屈な意味ではなく、「この人は、自分に対してどう思っているだろう」という"想像"が、もっと必要だと思う。2015/04/25
Kumisuke92
5
リッツカールトンがなぜ想像力を大切にしているのか。それは創業者の思いに遡る。We are ladies and gentleman serving ladies and gentlemen. 私達は紳士淑女に仕える紳士淑女だ。ここにはお客様と対等の人間としての誇りがある。対等の人間としてのウィットや機転を大切にする姿勢が根本思想であり、毎週各国で起こったワォ!な出来事を共有し合うことで、想像力を鍛えているのだという。サプライズプロポーズのお客様を迎えた時のエピソードなども、とても面白かった!2016/10/09
yamaneko*
5
ホテルマンの気の配り方は並大抵ではないが、サービス業でなくても想像力があれば、まったく違う方向に展開する可能性が大きいことがよくわかった。2013/09/03