内容説明
モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件が――緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説! 講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
351
すごい。クオリティが高い良質のスリラー。リアリティも高く感じる。謎の見せ方も明かし方も良かったし、犯人視点の描写も良かった。本作はwho didは謎でないが、why,howには意外な展開がある。その点はもう判った、と思わされたところに落とし穴・・・このスリル!面白さ。ツイストが少しあるが、人物の暴かれた性格と隠していた性格に不自然なギャップが無いので卑怯には思わない。今回、八王子が舞台になる。最近八王子が多いな・・・。ドラマ化されてたのか。知らなかった。このシリーズは続き楽しみ。2019/02/07
おしゃべりメガネ
219
アッという間に読了です。また気になる作家さん&シリーズが自分のラインアップに加わりました。女性刑事が主人公-となると誉田さんの姫川刑事、秦さんの雪平刑事、黒崎視音さんの吉村捜査官、そして大倉さんの福家警部補が挙げられますが、今作の如月刑事はとても‘普通’です。どちらかというと先に挙げた主人公たちに比べ、若干劣るくらいの感じですが、そんなコトはモノともせず頑張る姿がとても印象的です。周囲の同僚たちも温かく、サスペンスの中にいい意味で、控えめな人情が見え隠れします。読んでいて‘疲れない’警察小説でした。2013/10/14
ぽんすけ
197
本屋でシリーズが平積みになっていたので思わず手に取る。もう結構いろんなシリーズに手を出してるからやめようと思ったのにPOPに惹かれて。主人公の塔子はまだ捜査一課に配属されて一年ちょっとの新人さん。彼女のバディの鷹野さんが地味だけどなかなかいい味だしてるし頼れる男なのがいい。事件は昔の誘拐事件に端を発する復讐劇だったが、塔子が思わぬ形でそれに向き合うことになる。彼女自身は一生懸命さがにじみ出てる感じで分析班の先輩からいろんなことを素直に学ぼうとしている所が良かった。結構面白かったので続きも読んでいきたい。2025/06/04
KAZOO
155
佐々木譲、横山秀夫、今野敏、堂場瞬一、誉田哲也に引き続いて警察小説の私にとっては新顔が登場しました。初めてでしたが従来の作家さんと比べても内容的にも水準も遜色なく楽しめました。犯人は比較的早めに分かりますが、過去の未解決事件の復讐するために準備してきたということで警察との対決が見ものでした。警察のこのグループもさまざまな人物がいて楽しめます。100円ショップマニアやWebの掲示板マニアなどがいて今後も楽しめそうです。2018/05/22
いつでも母さん
152
いや~文書捜査官の作者ですよね?おはつ様のレビューに釣られて読み始めましたが(笑)良いではないですか~!このシリーズの方が私は好きかもです(まだ2巻目ですが・・汗)如月ちゃんが良い。鷹野警部補とのコンビも良いね!十一係の今後も目が離せないなぁ。如月の成長と事件解決が対になって進むのだろうが、楽しみなシリーズが又、増えてちょっと混乱の我頭・・ホント、読みたい本が多すぎる幸せのド真ん中なり!2015/08/02
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