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内容説明
幻想か、それとも実在するのか。魔女と呼ばれる美貌の女性・マリーは、人間たちの日々の営みを、神の視点から静かに見つめる。ときには登場人物に従い、ときには物語を導いていく。生者か、それとも死者か。魔女マリーとは何者なのか……。読切連作形式で不定期に発表されてきた、天乃タカの「魔女マリー」シリーズ上巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
14
願いを叶えにくる魔女マリー、代償は「願う心」。なぜか隣にトナカイがいるちょい黒目の雰囲気の話ですね。いろんな願いを持つ人が登場しますが、私は「花と虫」が可愛くて好き。下巻で、マリーとトナカイはどうなるのでしょうか。2013/05/25
どんぶり
12
全体的にほの暗い雰囲気が漂った短編集。魔女のマリーは願いを1つ叶える代わりに、心を1つ奪っていく。どの話も深くは語られずに、読者の想像に任せて進んでいるように思いました。どれも好きだけど特に「花と虫」が好き。人の願いで多いのは、他者の愛を求めるというもの。愛に飢えている者にばかり願いを叶えると現れるマリーには何か秘密があるのだろうか…。たまに見せる憂い顔が気になります。これは「下」を読んでから読み直すとまた発見がありそうです。どこかの書店で付いた、上下巻同時購入特典のボックス欲しかったな~。2013/11/10
フジ
9
独特で摩訶不思議な雰囲気のお話。人の心と引き返えに願いを叶えてくれる、魔女マリーが短編の中で様々な形で登場してきます。一見残酷な結末になりそうに思えるけど、救いがあるが多いので読後感はいいです(*´ω`*)『花と虫』なんてまさにそんな感じの話で一番好き。マリーの謎が気になるところ。鹿さんは一体どんな関係なんでしょう?2014/02/28
蜜葉
6
前から気になってた漫画!願いのかわりに心を奪う魔女マリーの話。思ってたよりも感動しなかったな〜。すごく読んでて物足りない…………下巻は買うのを躊躇う(-ι- )2013/12/13
JACK
6
○ これは魔女の御伽話。魔女は月夜の晩に現れて願いを叶えてくれるが、代わりに心を取られてしまうという。心を取られてまで叶えたい願いとは。魔女を描くオムニバスストーリー。不治の病に侵された妹を助けたいと願う少年、死んだ父を想い続ける娘、好きな青年の気持ちを自分に向けたい女性、病気の少女の心の支えになる事を望む青年…。「願いは心から出てくるもの。だから願いが叶ったら心はもういらないでしょう」「魔女に心をあげたら一生欠けたままなんだよ」といったセリフが考えさせられます。美しい魔女のマリーの願いが気になります。2013/06/20