フラワーコミックススペシャル<br> 空挺懐古都市(2)

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フラワーコミックススペシャル
空挺懐古都市(2)

  • 著者名:石据カチル【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 小学館(2014/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091353481

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内容説明

地上が海で覆われていき、人々は空に浮かぶ空挺都市を作った。
しかしその都市の浮力のために働く人に「一番大切な人を忘れてしまう」という病が流行する。
主人公トキと、空中に浮く能力があるために追われるユナは、出会い恋をするが…
夢の「空挺都市」の闇が、2人を飲み込み、そして!?

圧倒的筆力で描く近未来SF作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

47
空挺都市は、地上に住む者の憧れの場所である。しかし、空挺都市の成立する条件として常に危険を抱えている。それは、燃料が発する蒸気を吸った者に起こる古妖精病という病気である。整備士として働くトキも、七雄もその蒸気を浴びてしまう。浴びた者は、心に一番依存した相手のことをどんどん忘れていってしまう。抗うことすらできないまま、トキも大切なユナのことをどんどん忘れていってしまうのだ。空挺都市は、まるでお菓子でできたお城のようですね。見た目はキレイで華やかだけど、あっという間な崩れてしまう危ういものに見えてしまいます。2013/06/11

英知@マンガ専用

39
ただただ切ない。とうとうトキと七雄がメランコリアに・・・。忘れないためには想いすぎないことか。でも忘れたくないと想ってしまうからこそ日ごとに記憶がなくなっちゃうんだよね。トキの記憶がなくなっていく描写が印象的でした。七雄の依存も牡丹ではなく夏樹っていうのが切ないなぁ。2巻では、それぞれのキャラ達の関係性が少し見えてきましたね。灯籠屋さんとユナ、天草と弑名は特に気になる!ユナがトキのために動きだし、ここで1巻のエピソード0へと繋がるのですね。タイトルの演出がすごく素敵で映画みたいで感動しました!2015/05/23

カナン

34
完結記念に再読。謎の化石燃料を浮力にして浮かぶ空挺都市。そこに蔓延する謎の奇病古妖精病(メランコリア)。最も心を寄せた相手のことだけを忘れ去ってしまう残酷な心の病。失われていく最愛の記憶に怯え、忘れ去られたことで相手の最愛に気付く絶望。巡り逢って恋に落ち、そしてまた忘れて巡り逢う、終わりの見えない悲劇達。特異な能力を持つが故に軟禁されていたユナの過去と、自分の代用品として消費されていた誰かの命。彼女を忘れたトキの記憶は? 新たに登場した謎の少女茉莉花の正体は? 数多の忘却の果てで、新たな物語が再び始まる。2019/11/07

みつき 

32
空挺都市に住む人々に襲いかかるある病。それはある特定の人に、これ以上ない愛と絶望を与える病。積もり積もった愛が日々打ち崩されていく様を間近で見る最愛の人はどれほどの苦痛だろうかと胸がつまりました。一巻のゆったりとした雰囲気が好きだったので、多少この巻は走り過ぎてる感はありますが、絵、設定、キャラクターどれも大好きな作品なので最後まで丁寧に書いてほしいです。2013/07/04

*蜜柑*

25
化石燃料を浮力として、空に浮かぶ空挺都市。化石燃料の蒸気が原因で都市に広がる「古妖精病」…それは日毎、最愛の人を忘れてしまう病。彼が彼女を忘れてしまうその日までの焦燥と哀しみ。愛しい人が自分の中から消えていく。いくら両手ですくい上げても、瞬く間に指の間から滑り落ちる砂のように。想い人が病を発症して自分の事を忘れてくれなかったら。想い人が病を発症して忘れられてはじめて相手の想いに気づいたなら。…カタチの異なる恋物語。胸が締め付けられるのに、希望を信じて読み進めてしまう。続きが待ち遠しい。2013/07/23

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