内容説明
魔力で動く機械を作る、魔工技師のリゼット。彼女は、対立する二つの研究所に所属する、剣士のエヴァルと精霊使いのラフェスに求婚され、困惑していた。その一方で、作製した世界初の人工精霊が国に認められて大喜び! その成果を発表するため、かつて人工精霊研究の事故が原因で追放された、故郷のゾーク研究所へ向かうことに。不穏な空気が漂う地で、リゼットはラフェスとエヴァルに守られていたが……。研究者たちの物語、完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でんか
10
そんなわけで、全3巻の完結巻。はっきりリゼットが自分の思いを口にして一件落着、エヴァルの想いもストレートに聞けて良かったんでないか。セルティスの婚約者のマルティナさんがいい味出してる。そして前巻から思っていたのだが、リゼットさん、意外と現実的でシビアなことがあってコワイ。一巻の時は、若干その辺残念な子でしたけど、性格変わってないか?そしてこの巻は、ほぼドリスが主役だったような気がするわ。みんなをメロメロにしていくさまがお見事。しかし、悪役がしょぼかったのはなんとなく残念。2017/10/30
眞墨
4
甘い…恋?(笑) と、リゼットの気持ちもはっきりして、まあまあすっきり終わりましたw ラフェスの小姑作戦!ももっと読みたかったようw 二人どちらの手も取らないという場合も有りかなと思ってたんだけど(かいとーこさんだしw)、ドリスも「二人の子供」みたいに育てたほうが良いのかな、と。周囲の人達の個性的すぎる存在感が、もっと続いても良いと思わせていたのにな〜(笑)。2015/09/27
ゆり
3
完結。エヴァルが優しげな顔をして実はかなり食えない人だと思いました……明らかに、なにか、慣れているし!本当に赤ずきんちゃんと狼だー。彼に比べてずっと純情なラフェスが読んでいてとてもかわいそうでした。女性陣は、リゼットもよかったけど、初登場のマルティナ姫がまた好きなキャラでした。なんだかんだ言ってセルティスとお互い理解しあってるし、まあいいんじゃないでしょうか。皆に愛されているドリスがかわいくてにこにこ。2013/04/29
レンズマン
1
この作者の作品でこんな甘いシーンはかつてあっただろうか、いやない!2013/07/07
えいり
1
人の持ち味ってこうも違うものなのかと実感しました。それぞれの人が可愛くて行動力のある人ばかりで、でも考え方が食い違ったりして違いを認め合い、動いて。自ら動いて自らのチャンスをつかみ取るというか奪い返すというか、リゼットのそんな天然な勇気に感心しました。2013/06/11