内容説明
「尖閣問題はどうしてこじれたのか」「中国が目指すものは何か」「中国の弱点はどこか」この3点をそれぞれ冷静に分析した上で、日本が中国と渡り合うための「対中戦略」を構築すべきだ、というのが筆者の主張です。出版社の駐在員として、中国で3年に及んだ筆者の徹底した現地取材は、何よりも自分の目によって確かめた「中国の現状」を平易な語り口で論じています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ykoro
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「権力闘争からの視点」による尖閣問題分析、習近平が抱く中華民族の偉大なる復興、「第一」「第二」列島線の考え方、等、中国外交を考えるにあたって考えるべき新たな切り口が分かりやすく説明されている。 また、中国の課題から対中戦略を論じた後半では、特に、米国視点からの「アジア=中国」というスタンスでのアメリカ国務省元長官の言葉「アメリカは自国の国益に合致する場合にのみ日本を助ける。東アジアで重要視しているのは日本ではなく中国である。」は、肝に銘じるべきである。2013/04/28
penta_cvs
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中国の現状を様々な視点で客観的によく述べられた一冊だと思う。2013/12/10