内容説明
蓮華晴久はラスボス・日下部明日香との最終決戦を前に不死身の能力を捨て去り、ずたずたでぼろぼろでぐだぐだな状態になっていた。果たしてこの男に勝機はあるのか? どうする晴久! 最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
31
大学一年生、不毛な夏休みを少しだけ変えたくて背中に入れた燕のタトゥ。それが不幸な夏休みの始まりだった。不純異性交遊ぎりぎりの亘理との関係に、不良極まりない日々。不可解な組織との戦い。とびっきりクールでシニカルで卑猥だった。夕暮れに伸びる影の長さに、夕御飯の時が少しだけ早くなって。時の長さを感じる。ああ、夏休みが終わる。終わってしまうんだ。「楽しかったね」「楽しかったね」そう何回も繰り返して、休みの名残り、例えばひりひりする背中や恋人や友達。そんな一夏の想い出を少し引きずって、そうして彼らは日常へと還ってく2013/04/21
しぇん
9
クール & スタイリッシュな蓮華君の一夏の物語も完結ですか。 作中の「楽しかったね」という言葉がこの物語の締めくくりにふさわしくて良かったです。2013/04/14
木佐
8
最終巻。チートな主人公が予想外の行動を起こして終わったのが3巻だったのでどうするのだろうと思っていたらちゃんと考えがあってのことだったので驚きました。登場人物とその能力がパズルのピースのように当てはまっていって、すっきりする展開と終幕でした。話のテンポも会話のテンポもなかなかよく、楽しく読めました。豪快な話の転がし方と緻密な設定に大満足です。2013/05/04
シュエパイ
8
賑やかで容赦無い蓮華君たちの、人間をやめちゃうくらいにとっても不幸な夏休み、無事(?)に終了、っと。乾燥機のシャーマン、ぽっと出なのが惜しいくらいにいいキャラでえぐい力だよなぁ。戦い終わって日が暮れて、みんなで仲良く大宴会(笑)少し淋しい宴の終わりに、この余韻の残し方は好きだよ♪ 次のシリーズも、楽しみに待ちます2013/03/23
深青
7
シリーズ最終巻。一応大団円。だけど、蓮華君にしたら納得の行かない所もあるのかなと(笑)お、今回はラスボスとの勝負ともあって慎重に行くのか?と思ったら、やっぱり化物同士の戦いになってた。いやー、不死身ってズルいよね(戦いとかだけにおいてだけど…)蓮華君の分かりにくい冗談とかタフな所とか、身内にはかなーり甘いとことか、好きでした!楽しいお話をありがとう!2013/12/04