内容説明
真珠湾奇襲から終戦の大詔まで、1347日間にわたった先の戦争。講談社ノンフィクション受賞作家が、ライフワークとして積み重ねた戦場体験者たちへの聞き取り調査をもとに、太平洋戦争全体を見わたす通史を著した。著者が出会った戦場体験者は、提督・将官・兵士を合わせて計300人超。その貴重な肉声から、戦場で何が起きていたのかはもとより、死力を尽くして闘った日本人の「魂」の真実を描く。作戦解説47図を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
102
下巻はガ島撤退から「絶対国防圏」マリアナ沖海戦、海軍乙事件、インパール作戦、レイテ沖海戦、硫黄島の戦い、沖縄菊水作戦、大日本帝国の終焉と続く。実質的にガ島の消耗戦で破れた日本に、総力戦としての勝機は失われていた。日本は米軍と太平洋で決戦し、勝利し講和に持ち込むつもりだった。しかし、米軍は総力戦で日本本土を叩き、完全に屈伏させるつもりであった。ドイツと日本を屈伏させた米軍が、それまで日本とドイツが担ってきたソ連の驚異に、自らが立ち向かい冷戦となる。大国のエゴで戦争は起こる。軍需産業が肥大しただけとも思える。2015/08/01
Ken-Ken
3
戦場体験者から聞いた生々しい最前線の様子から陸海軍中央部の戦略思想まで、事実を淡々と描き出しています。文章の密度が高く、読破するのは一苦労ですが、得られる知識量はすごいです。2015/05/20
フロム
2
上巻の真珠湾、ミッドウェー、ガタルカナルに比べると、下巻のサイパン陥落以降はいささかあっさりしすぎてる印象を受ける。でもこれ一冊でなんとなく太平洋戦争を俯瞰できるのは間違いない。印象的なのは陸軍が常に海軍に引きづられるような形で泥沼に嵌まり込んでいる所。そして海軍はお察しのとおり。結局、本著を読んでの感想は海軍は陸軍に比べて戦争経験が乏しくその影響が如実に出てしまったのではないかと思う。官僚主義的な所や組織の硬直性など学ぶ所は多いのだが、現在をみてもねえ、、、。中々難しい問題だと思います。2014/06/13
んがんぐ
2
感想は上巻の方に書いちゃったのでアレですけど、そうですねぇ、下巻ですね…終わりです。上巻の日本軍のチートっぷりもなく、良い話はキスカ島くらいでしょうか。私は詳しくないのですが、これだけ読むと山本五十六君はただの無能な、いえギャンブラーなおじさんですね。2013/09/09
熱東風(あちこち)
1
「真珠湾」「レイテ」「硫黄島」「ガダルカナル」「ミッドウェー」…etc、単語としては見聞きしたことはあるものの、具体的にどういうことが起こったのか、またそれらがどういうふうに繋がっているのか、全然知らずにいたのだが、それら「点」を一つの大河ドラマの如く壮大かつ緻密に紡いでいってくれるのが本書だ。/とはいえ、小生の貧相な読解力では全てを完全に理解しきれたかというと疑問なのだが、今後この時代の書籍などを紐解くことがあれば、マニュアルとして重宝するのは間違いない力作であることは、素人の小生にも充分分かる。2015/04/19
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