内容説明
「これで二十三回目だ」病院のICUで死にかけてる僕は、ミスター・ソンブレロといっしょに記憶を辿る旅に出る。壊れたギター。人生二本目の煙草。夜明けの団地。選ばれたものと、選ばれなかったもの――。少年のゆるやかな破滅を描いた青春ノワール小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
terukravitz
6
★★★☆☆2018/01/02
ゆづたろう
2
立ち読みで冒頭だけ読んでSFだと思って買っていて、やっと読んだら団地小説だった。とは言えリアルな下層生活が捻た主人公の視点に更なる俯瞰を加えて描写されていて、その意味ではSF的だったかも。物語全体というより細かなエピソードやそのディテールが面白くて、子供世界の中での上位存在(外から見るとただのヤンキー)と接触する様子などはリアルだし笑えた。2017/11/24
one
2
最低な環境とバカバカしくも憎めないロクでもないヤツら。それを嫌悪しつつ受け入れしまう聡しくもどこか本質を見誤っている主人公。様々なエビソードが盛り込まれており飽きずに読めました。ただ、読了後にタイトルを見るとちょっぴり切ないです。人生は続いていく、ね。2014/05/13
小説好きな施設長
1
本書は読んだ人10人中9人が「村上春樹のばったもん?」と感じるのではないだろうか。数少ない感想や書評を見る限りではエンタメ小説として本書を読んでしまった方が多いように感じる。かなり読みやすい文体と言えるが、いちいち細部を明らかにしないところやそもそも物語自体を重要視していない構成は純文学のような読後感。ただこの文体や構成では春樹もどきと一蹴されて終わりのような気もする作品。日本語以外で書かれた翻訳小説ですよと言われれば「名作ですね」となりそう…2025/07/08
はかせ
0
わけがわからなかった。文学派?2016/08/14




