双葉新書<br> 御用学者と呼ばれて

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双葉新書
御用学者と呼ばれて

  • 著者名:澤田哲生【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 双葉社(2014/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575154078

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内容説明

福島第一原発事故から約2年。収束の兆しも見えず、日本中で不安の声は絶えない。ただ、そんな不安を煽るだけの一部の反・脱原発派と対峙してきたがゆえに、「御用学者」の汚名を着せられたのが東工大の澤田助教だ。その澤田氏が福島原発事故の真相を解説。さらに、本当の「御用学者」とは何か、それを産みだすアカデミズムの根本的な病理まで解き明かす。

目次

第1章 3.11以後、私に起こったこと(「いちばん考えうるのは、水素爆発ではないかと思いますね」 大学からは暗に「出演自粛」の要請が ほか)
第2章 メディアが煽った間違いだらけの「反原発ワード」(メディアが作り出した恐怖をインターネットが拡散するシステム 便利なキーワード検索が提供する知りたいことだけ知る機能 ほか)
第3章 原子力ムラの構造(私は東電の「御用」も受けていない 東電という会社の病巣 ほか)
第4章 日本のエネルギーの未来(遠くにあるものは美しい? 私はこれからも原子力を推進します ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベンアル

11
会社の図書室で借りた本。原子力専門の東工大助教である澤田哲生が福島原発事故後について易しく書いている。アメリカはハリケーン対策で非常用発電機を地下に配置した、煙の色でどんな爆発かわかる、当時の原子力安全委員会のメンバーの話など興味深い話が多かった。2024/03/12

石光 真

2
外との対話ができる人だ。だから両方を批判できる。原子力規制委員会は安全厨から危険厨に転じたが、空気で動いている体質は全く変わらない。原子力工学は少ないから学者ムラは原子力ムラよりもっと閉鎖的。怪しいと思われているという世間の目も分からない。専門家になれ、が至上命題だから。湯川秀樹らの物理学ムラの人々も論争から逃げた(例外は田崎晴明君だね!)。原子力ムラは嵐の過ぎるのを待っているだけ。対話ができない。さて、再生可能エネルギー特別措置法なんてハコモノ行政だ。不良債権になるぞ。フロントはアホだが現場はやってる。2017/08/21

うゑしま

2
ゴミの出ないエネルギーなどという都合のよいものはない。エネルギーを利用できるようにする技術と同じくらいか、おそらくそれ以上に、ゴミを処理する技術が重要なのだろう。要は「バランス」なのではないだろうか。2013/08/07

Panico

2
反対派が完全に黙殺している「科学的見地」、推進派がまるで実践できていない「専門外の人に伝える」…原子力の是非を問う以前に解決していかなければならない問題はまだまだ多いな2013/05/13

sober

2
専門的な話はごく基本的な事項の記述にとどまっていますが、体験記としてよくまとまっています。原発の是非はさておいて、原発反対派(の一部)は著者のように客観的な論理立てができているのでしょうか。原発事故を今後防ぐには、今回の事故をよく分析して原因解明をしなければならない。それには専門家の力が不可欠であり、著者のような橋渡し役も重要である。原子力「ムラ」は確かに弊害があり、自省が必要である。だけど、その言葉で時勢をちょろまかして、議論を錯綜させているマスコミだって、本質は「ムラ」でしょう。2013/03/13

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