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内容説明
最先端のディスプレイ技術・有機EL研究の世界的権威が、その基本的仕組みと最新の研究結果、業界の動向を詳細に解説。そして、有機ELディスプレイの国家戦略としての重要性と、ソニー・パナソニック連合などの日本メーカーが、サムスンをはじめとする韓国・台湾メーカーを凌駕するためのオールジャパン体制の提言を行う。
目次
第1章 有機ELに勝機あり
第2章 エレクトロニクスの主役は無機から有機へ
第3章 有機EL市場を支える技術・メーカー
第4章 韓国・中国・台湾との終わりなき戦い
第5章 城戸淳二の「大胆・処方箋」こうすれば日本は復活する!
第6章 「若い人をどう育てるか」ですべてが決まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinchan
9
DRAM生産世界一を誇った日本、また企業生産順位5位までに3~4社入っていた時代があった。技術移転によって台湾・韓国にコスト面で破れ撤退して行ったが、その当時、何故日本企業同士で新会社を設立等、対抗策が取れなかったのか今でも思い出すと悔しくなる。同じことをしてはならない。日本復活を「有機EL」で果たしてもらいたい!!!2013/09/13
Tosha
3
有機ELの世界的権威である城戸教授が有機ELのしくみと自身が考えるビジネスモデルについて分かりやすく解説。一番の問題は技術ではなく、有機ELに賭ける勇気・やる気があるかという経営判断であると。城戸先生の有機ELに対する情熱と自信を感じることができた。2013/04/05
Kentaro
2
ダイジェスト版からの要約 日本の企業がサムスンに負けたのは一言でいえば、投資のタイミングと規模だ。最初はDRAMから始まった。日本企業が新たなDRAMへの投資に躊躇している間に当時のサムスンにとっては賭けに近い投資を繰り返し、1993年に東芝を抜いてシェア世界一になった。バブル崩壊で日本の半導体企業は大規模なリストラを行った。サムスンはリストラされた技術者をヘッドハンティングして最新技術を獲得した。その頃のサムスンの外国人技術者は大半が日本人であったらしい。やはり、人材の流出を防ぐためにも投資が必要だ。2018/05/29
ひぐ
2
有機ELがテーマだけど、人材育成と技術開発の話がメインだと感じた。1位を目指して努力し続ける姿勢は、すべての技術者が心掛けなければいけない姿勢だろう。2013/04/06
くんまー
0
城戸先生の研究者としての情熱に圧倒される本。サムソンとLGの採用方式の違いや日本のディスプレイ業界の衰退の流れをわかりやすく説明されていて、有機ELディスプレイを勉強するのにおすすめの本。有機ELに関わることをしているので、今後の発展を望む。2014/08/18