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内容説明
工事に着手し、上棟式を終えた山下邸。順調に建築が進むと思っていた頃に迎えた2011年3月11日…。 暮らし、生き方への想いを深めつつこだわりの家造りは進んでいく── 様々な苦難を乗り越え数寄屋がついに完成!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
82
少し自分の話をしようと思う。この漫画の3巻セットが献本で当選した時、嬉しい反面複雑でもあった。2011年3月11日、私の住むマンションは半壊した。仕事もあり、数ヶ月勤務先から帰宅できなかった。帰ってきたのがいつなのか記憶があやふやだが、あの頃から、家というものを考えてきた。読メのプロフィールに自宅が半壊していると書いたところ、ご丁寧にメッセージで 引っ越せば?と嘲われたことがある。街がいくつもなくなった県内では住宅不足が深刻で、そうそう新居は見つからず、そもそも浸水すらしていないのに半壊程度で引っ越す2013/04/02
あん
80
図書館で借りました。東日本大震災にも触れられているのですが、建築途中であった数寄屋には全く被害がなかったようです。 職人さんがいい仕事した昔ながらの造りの家は、簡単には壊れないということでしょうか。 そして、苦難をを乗り越えてついに数寄屋が完成!巻末の写真を見るととにかく広くて贅沢な造りに見えます。 質素倹約をしている山下さんだけど、やっぱり漫画家の稼ぎは相当なものなんだろうなと考えてみたり(笑) 続きの暮らし方にも乞うご期待!2014/08/20
ぐうぐう
16
あの震災体験と、数寄屋を建てるということは、山下和美にとって、どちらも価値観の転換を促すものだったに違いない。その価値観の転換の先に待っていたのは、自分にとって本当に大切なものの存在。大切なものを育みながら、大切な人達を迎える山下和美の数寄屋は、そんな実践としての大切なもののひとつとなった。数寄屋完成、おめでとうございます♪2013/03/02
しましまこ
15
やっと完成でほっとした~。2018/08/19
バニラ風味
14
漫画を描く作業に追われつつ、建設中の純和風の家を見に行ったりする作者。木材に、唐紙、照明など勉強になります。そんな中で起きた、3・11の地震。あの頃を思い出しました。そして、猫を連れて、あたふたと新しい家に入居。普段なら敵となる出版社たちを招いてのお花見。ちょっと、和みました。作者さん、今は、家に合う和風な暮らしができているのか、気になります。2021/11/03