朝日新聞出版<br> チャイナ・ギャップ

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朝日新聞出版
チャイナ・ギャップ

  • 著者名:遠藤誉【著】
  • 価格 ¥1,799(本体¥1,636)
  • 朝日新聞出版(2013/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023311657

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内容説明

日中の新政権のもとで、尖閣問題はどう展開するのか? そもそもこの歴史認識のギャップはどのように生まれたのか。「中国」が尖閣を放棄した歴史的事実をはじめて明かしつつ、これからの「中米日関係」を透徹する。

目次

はじめに 日中領土問題解決のために
第1章 中国の対日外交―揺れ動く軸足
第2章 「カイロ密談」―中国、尖閣領有権主張の決定的矛盾
第3章 愛国主義教育はなぜ始まったのか―甦った反日感情
第4章 逆行して膨張する反日感情
第5章 チャイナ・セブン―中国新政権と対日外交
第6章 米中構想を見逃すな
おわりに カイロ宣言に翻弄された人生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

27
鄧小平の外交戦略は「韜光養侮(とうこうようかい)」 という、実力不十分なら陰で実力を養うこと(48頁)。 ぼくもOD歴が長いんで陰でずっと生きてきた。 そろそろ明るみに出てもよいかもしれない。 これを1992年に棄てて、 2012年、胡錦濤は海洋強国の建設を提起 した(118頁)。 万里の長城海版、万里の防海長城 (Great Sea Wall、118頁~)。 安倍内閣は価値観外交と、自由と繁栄の弧。 前者は人権問題などで同価値をもつ国と連携。 後者は東アジアから東欧という巨大なアーク。  2014/06/04

Willie the Wildcat

16
国内外の政局、国策、そして資源開発などの経済要因。外交力、交渉力も絡んだ”ずれ”。1945年、1972年、そして1992年が分岐点。一貫性の欠如は、課題でもあり機会でもある。気になるのが、”解釈”の問題。まずよく耳にする『古来』。何を基準に、どこまで歴史を遡るのか?一方、1972年を境にした”中華民国と中華人民共和国の観点”は、若干論点のすり替えという印象を残す。著者の戦後の中国での生活体験を含め、カイロ密談から尖閣諸島に焦点があたるきっかけに至る史実。”ギャップ”検証を自分なりに組み立てるのに有用。2013/07/21

T坊主

4
1)今尖閣問題は日本にとって重大な問題だ。この帰属については”カイロ会談で”密約があり、尖閣等は中国(中華民国)により帰属外となった。2)この書を日本人のすべての人達が読んでほしい、特に政治家、高級官僚、親中の人達。2)現在の中国と日本は戦争をしていない。3)戦後の日中の歯車が合わないのは、”カイロ密談”と戦後始まった中国内の内戦にある。4)私が衝撃だったのは、大使館員が著者を中国に売った事。所謂チャイナスクルーの一人? 5)毛沢東も日本に感謝していた。6)どちらにしても戦争だけはごめんだ。困るのは大衆。2013/09/21

とりもり

4
ルーズベルトと蒋介石の「カイロ密談」によって、中国は尖閣諸島(というよりも沖縄)の領有権を放棄していたということを、新華網の記事とアメリカの公文書で明らかにしたところが最大のポイント。しかし、個人的にはそれ以上に、戦後処理を巡る中華民国と中華人民共和国の捻れや、チャイナ・セブンを巡る江沢民と胡錦濤の暗闘が興味深かった。日本の中国を巡る報道が如何に底が浅いかを思い知らされる一冊。それにしても、民主党の外交オンチ振りは日中関係に取り返しのつかない亀裂を残してしまったということを再認識した。オススメ。★★★★☆2013/08/14

よし

3
「反日デモ=中共が裏で糸を引いている」的な短絡思考ではなく、政権担当者や人民の立場、思考から細かく分析しているように思う。チャイナセブンの顔ぶれや李源潮の国務院副総理人事などを予測し、当てているのは見事としか言いようがない。5年後、汪洋、李源潮、胡春華らが台頭してくるという著者の予想が当たれば日中関係の改善、中国のさらなる経済成長も期待できるのでは、と感じた。2013/09/30

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