角川ホラー文庫<br> 中国怪談

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角川ホラー文庫
中国怪談

  • 著者名:話梅子【編・訳】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043937011

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内容説明

山奥の庵に、ずいぶん前に死んだ友人が訪ねてきた。その晩、麓の村では、葬式前の遺体が消える事件が起きて……。今夜死ぬ、という占いが出た男。家族の寝ずの番も空しく命を落としたが、その死には意外な真相が……。本来の寿命より前に殺された女。肉体のすでに朽ちた女を、現世に戻す秘策とは?童子の耳の中に不思議な国が広がり、金色の鰻が7人もの命を奪う。中国の長い歴史が育んだ、奇妙な味わいの傑作怪談集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

97
ホラーといってもどちらかというと小泉八雲や雨月物語を思い出します。編訳者による17の短編が中国からの古典をもとにして紹介されています。人間の情の在り方などが日本人よりも激しい感じで示されています。それにしてもこの編訳者の方は大したものだという気がしました。「聊斎志異」は私も好きで何度も読んでいるのですがそれに触発されて中国原典を読んで訳されたということで見習いたい気がしました。2018/12/11

mocha

87
死後の世界観が日本とは似ているようでちょっと違う。汚職に手を染めると妻や娘があの世の妓楼で遊女になるとか、いい人だったから幽霊になって家族を見守ってもいいとか…。幽霊たちもとても理屈っぽくて、人間と口論するのが可笑しい。怪談といってもあまり陰湿でなく、どちらかというとおとぎ話的。美女と見るとフラフラするお話が多いので、子どもに聞かせる話ではないけれど。2019/08/23

ちょん

16
怪談だけに幽鬼(幽霊)の話が多かった!お国柄なのか親不孝とか不義理に対する制裁に絡めた幽鬼話が多かったかも👻舞台のイメージがまだ貧弱すぎるので絵とか写真でも知識欲しいなぁ。2023/07/08

tom

14
けっこう楽しめる。男は、ある日、山の中に入っていった。きれいな女の人がいて、男を歓待した。数日後、男は自宅に帰る。なんだか体がしんどい。終日、寝たり起きたりしていて、ついには毎日布団の中に。そして、ある日、布団は平らになっていた。布団を開いてみると、そこには液体が。男は、溶けて消えてしまっていたのだ。ほかにも幽霊譚がたくさん。著者は女性。趣味で中国の怪異譚をコレクションし、翻訳してネットに乗せ、楽しんでいる。なんだかすごい。そしてうらやましい。https://huameizi.com/dating.htm2020/12/31

のれん

12
翻訳された怪奇譚故に恐ろしさというのは感じない。寧ろ幽鬼や仙人、獄卒といった超常達が人間社会の法を遵守し、主役敵役関係なく因果応報を徹底する所に中国独自のファンタジーが詰め込まれているなぁと感じた。  自身の善を主張するヨーロッパとは大違い。  物語としては、漢字で言葉遊びする「字謎」というミステリ要素がある「孫押司」や、東アジア特有の世間体のリアリティがある人間ドラマを描く「金の鰻」などエンタメ要素は多く楽しめた。  あとは用語の注釈があれば完璧だったのだが高望みか。2020/01/27

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