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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
70
ラジオ制作関係の本だと思っていたが、音楽中心で、DJとしてのバラカン氏を知っていたら、もっと楽しめた本だろう。洋楽にまるで弱くて著者に申し訳ない。日本の放送のあり方の、海外とのちがいも考えさせられるが、むしろ来日する前、イギリスでのラジオや音楽とかかわった思い出に興味がひかれる。ラジオが滅びると言われて久しいが、収録の対談中にもあるように、日本はAMの方がおもしろい。カーラジオを聴いていてそれは思う。自らレコードプレーヤーを操作し、アドリブ主体でリスナーに話しかける放送もある。だから数年後のFM化は心配。2021/07/31
山田太郎
38
えらく辛口だった記憶があるんだけど、本人いわく2~3回言っただけってことだけど、どうだったっけ。ワールドミュージック興味ないんで、だんだん面白くなくなった。2013/03/26
踊る猫
33
懐かしさを感じると同時に、過去の回顧録で終わらないアクチュアルな本だとも思った。著者の活躍についてはまったくといっていいほど知らないのだけれど(恥ずかしい)、彼が日本の音楽文化/ジャーナリズムにどれだけの新風を巻き起こしたかが読みやすい語り下ろしで語られる。DJという仕事をこなし音楽の紹介に務めてきた彼は、日本の音楽シーンに媚びずに自分の流儀を守り通してきた(それは彼がはっきり日本を「談合の国」と書くことからも伺える)。彼と私はもちろん趣味が違うが、音楽への愛は一致している(彼の方が知識は圧倒的に上だが)2023/03/03
いりあ
25
ラジオDJ、Peter Barakanの半生をまとめた自叙伝。特に来日後のラジオやテレビなどメディアの活動を中心に業界の置かれている状況が語られています。欧米で考えられているラジオと日本で考えられているラジオの立ち位置が対比で書かれていてとても興味深かったです。また彼の選ぶ10年毎の10曲はチェックしてみたいです。業界を目指す人は読んだほうがいいと思います。余談ですが、彼の尊敬するジョン・ピール氏のDJの模様は、様座なアーティストが出しているBBC sessionsのようなCDで実際に聴くことができます。2013/02/24
さすらいのアリクイ
22
ラジオで音楽を聴く方なら、あの人かーと思ってもらえるかも知れない。筆者、ピーター・バラカンさんによる自身の来日から本が出た当時までの音楽体験、参加された音楽のラジオ番組、テレビ番組についてのことなどが書かれている本。僕はラジオを聴くようになったのは2000年代後半からなので、それ以前の音楽ラジオ番組の制作風景や番組の雰囲気に触れることができて嬉しいです。本の中盤でバラカンさんと、ラジオ番組の制作のお仕事をされている鷺巣さんとの対談がとても良かったです。ラジオの問題点と可能性が書かれているのではと思います。2016/01/04