内容説明
視察、秘撮、秘聴……とりわけ追尾能力に異能を発揮する公安部第一課の柳原明日香は、その冷徹な仕事ぶりから“公一の女狐”と畏れられていた。しかし、居並ぶ幹部の前で一本の秘聴テープを聴かされ愕然とする。自身の情事のあられもない喘ぎ声だった。ハニートラップ!? 一体だれが何のために? 降格され汚辱と屈辱にまみれた明日香は、自分を貶めた者たちへの復讐を沈着冷徹に遂行する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すたこ
36
★★★「警視庁心理捜査官」の爽子の上司、柳原明日香ストーリー。爽子に出会う前の公安にいた頃の話。衝撃的な始まりからでドキドキしたけれど、説明多く読みづらい。でも、相変わらず主人公の女性がものすごくかっこいい!特に明日香が何人もの尾行を巻く長めのシーンが好き。わたし的には爽子シリーズの方が好みだけれど、やっぱり面白かった。本が薄めなのがちょっと残念。2016/06/27
鬼灯の金魚草
26
後半までヤな奴ばっかり!と思ってたら、おおーっと、そう来たか。最後は気持ち良かった。爽子の上司になる前の話でした。2017/08/28
米太郎
25
・サクサクと読了 ・女狐様を本気で怒らすとこわいこわい2023/11/30
igaiga
19
「現着」を読む前の再読祭り。ラストがスッキリしますねー。敵対していたかと思っていたあの人が実はひそかに仲間であって、しかも明日香とのやりとりがあんな大勢の目の前で気づかれないような形でやれるなんって!公安恐るべし。2016/05/01
さと♪
15
今の時代、ハニートラップの被害は女性にも当てはまるのか。公安あれこれの物語なんだが、外向きではなく内部闘争的な物語。女狐という割にはちょっと弱いか。サクっと読むくらいがちょうどいい感じの小説。2017/12/05