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内容説明
漫画家秋本尚美の友人が現代医療では治療法のない癌によってこの世を去った。余命半年をつげられながらも懸命に生きるために行動を起こす彼女…。マクロビオティックを勧める母親、エビデンスのない治療をしてくれる病院を紹介してくれる元彼…彼女にかかわる人々が彼女に生き続けてもらうために動き始める。闘病と死を通して生きること、癌で死ぬということ、さじを投げられた患者として病院に望むことなどを浮き彫りにするエッセイコミック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
51
漫画家秋本尚美さんの友人が、現代医療では治療法のない癌によって亡くなるまでの治療、闘病を綴ったコミックエッセイです。 余命半年の告知を受けつつも、生きるための行動を起こすひーちゃんや、ひーちゃんを支える人たちの懸命さに心を打たれました。 読了感はズッシリと重たかったです。生きていることの大切さを改めて考えさせられました。2014/08/09
アオイ
4
人の死、というのは周りにいろんなことを考えるきっかけをくれる。ひーちゃんとって最期の瞬間まで、こんなに献身的にそばに居てくれた著者とアキラ君がいてくれたことが最高のプレゼントだったと思う。自分がそうなったとき、こんな人が自分にいるのだろうかとふと思ってしまった。最後のページの言葉「この世界に、あなたがいないことがさみしい」こんな言葉をもらえる人間になりたいと思って泣いた。2013/01/25
mori009
2
どれだけ美化しても恨んでみても、死は悲しい。残された者は過ぎ去った日々が思い出になるまで、時間が降り積もるのをただじっと耐えるばかり。2013/02/10
スー
2
ただただはかない。そして、リアル。2013/02/04
釈聴音
2
かなり読後感は重い。それは最後が死で終わるからではなく(それは冒頭で既に予告されている)、むしろ最後まで希望をもって病気と闘った「ひーちゃん」の生きざまに心打たれると同時に、彼女の周りの人々(作者含む)の心の動きが克明に描き出されているからだろう。2013/01/21