内容説明
東嶽島と呼ばれる南海の島に、ひとつの伝説があった。宇宙の意志を受け、物語として語り伝える若者たちの伝説だ。しかし悠久の歴史の中に、いつしか彼らの存在は消えてしまったかのように思えた。ところが、泡の中から生じる生命のように、今ここに遠い彼方の意志を受け継ぐ若者たちが再び姿を現わした――。SF界の鬼才がイマージュの極致で描く傑作大ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
魔魔男爵
1
「人間というやつは動物のように世界をありのままに受け入れることができない。環境というものに意味を与えて、かたちづけて、それをゲシュタルト的に再構築しなければ生きていけない厄介な生き物」沖縄のニライカナイ神話の謎解きが、見事な人類進化テーマSFとして結実する傑作。ハミルトンの反対進化を越える反進化の概念が素晴らしい!2011/04/24
けいちゃっぷ
1
やや抑え目。
もっち
1
いつもの山田正紀的三角関係 いつものとおりおもしろい2009/06/01
アカハライモリ
0
第一夜、第二夜の南海の島を舞台にした男と女の物語が、第三夜の宇宙規模の話に干渉していく描写と演出にSFらしさを感じた。インテリジェント・デザイン的な進化理論というより、「物語る」という行為による超越者への抵抗に重点を置いていたのがこの作者らしい。2016/08/11
y0my
0
地球の小さな島と宇宙の星が結び付く、この壮大さこそがSF!2012/02/23




