内容説明
商人の町として賑わう大坂の旅籠「さと屋」の看板娘・花歩は十七歳。実は幼い頃、さと屋に置き去りにされた娘だ。父親らしき男が残した数枚の風景画に描かれた景色を探して町のあちこちを歩くうち、すっかり町に詳しくなり、町の人たちにも何かと親切にしてもらえるようになった。それを生かして、花歩は大坂の名所案内を始めることにするのだが……。浪花の人情溢れる書き下ろし時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
32
明るく世話好きな旅籠の看板娘の花歩。浪花の町をふらふら歩いているのは、旅籠に置き去りにした実の父が残した風景画の場所を探しているから。そんな花歩を暖かく見守っている町の人々。柔らかな船場言葉がこの本の雰囲気を決めている感じがします。その中で武ばった言葉を使い、武士たらんとしている幼なじみの千代ちゃんが、今後、花歩とどのように進展していくのかも楽しみかも。花歩がふらふら歩く町は、ちょうど私の仕事場あたり。今の街並みと重ね合わせながら、楽しんで読みました。2014/10/26
み
29
ジャケ読みした初読みの作家さん。謎ってほどでもない日常の謎解き。千代さんのパパが一番のお気に入りです(^^)花歩さん、イイ子だわ。シリーズ5作で完結してるようなので安心して読みま~す♪2019/10/17
ううち
26
初読み作家さん。大坂が舞台の時代物。ふんわりしたお話で、主張しすぎない感じが読みやすくて良かったです。花歩ちゃんと千代ちゃんの今後も気になるところ。完結までまとめ買いしたので、一冊づつゆっくり読んでいきたい。2015/07/03
waqwaq
23
新刊チェックしていた中で今月発売のシリーズ第3弾が目にとまり存在を知った人情もの時代小説シリーズの1冊目です。帯に「浪花の人情+時代小説+謎=最強」とありましたが、最強でした(笑)派手な謎はないけど、町人の都大阪の活気、人情味が伝わってきて読み易くもあり面白かったです。これは混じりけ無しの人の温かさでできた小説だなと思います。人との出会いをテーマに書かれていて読後はほのぼのとした気持ちになりました。特に主人公の花歩ちゃんと彼女の周りの大阪の人々との繋がりが微笑ましかったです。「浪花の子」が一番好きです。2014/01/21
さや
18
★★★☆☆時は江戸、場所は大阪。旅籠『さと屋』の看板娘・花歩は失踪した父親の残した絵を手に、今日もふらふらと浪花の街を歩き回るー…。花歩が遭遇した不思議な出来事を解決していくストーリー。4つの短編で作られている。重い話ではなくさらりと読めて、読後感が良い。短編だから仕方ないのかもしれないが、盛り上がる山場もないまま1冊が終わってしまい物足りなさも感じる。花歩の父親の行方が気になるなぁ。2015/08/07
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