内容説明
事故で両親を亡くし、自身も脳に障害を抱えることになった美少女・和邇メグル。危険が迫るとプラダのリュックから短い棒を抜き敵をぶち倒す、秘剣「こいわらい」なる業をもった女剣士だ。そんなメグルが始めたバイトは電器屋社長の用心棒だったが!? 飛び切りユニークでセンス抜群なチャンバラ現代劇、ついに開演!! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
67
秘剣の動きを脳内映像化するのが難しかった。クライマックスの伊勢丹での「こいわらい」発動が特に難しかった。でも第2弾・第3弾もぜひ読んでみたい。2015/02/23
紫綺
61
単行本で読了。個人的には単行本の装丁画の方が好み♪2013/06/19
佐々陽太朗(K.Tsubota)
61
主人公が女子大生なのに京都を舞台にした大チャンバラ活劇であるという誠に奇妙な小説であった。しかしこれが滅多矢鱈におもしろい。読者としては小難しいことは考えずただただ楽しめばよい。読後感痛快、そんな小説だ。『鴨川ホルモー』(万城目学/著)と双璧をなす現代京都活劇。こんな小説が日の目を見ず埋もれてしまう危険性があったとは、信じられない思いである。救世主となったマガジンハウスさんありがとう。そして文庫化してくださった講談社さんありがとう。2013/02/10
あや
38
京都が舞台だと思っていなかったので、知っている場所が所々出てきて、それだけでもテンションあがっちゃいました。ストーリーとしては女子大生のチャンバラ現代劇ということですが、強い女の子というものに私自身強い憧れがあるので、メグルはどんぴしゃでタイプ!!笑 和邇家を守るため、そしてこいわらいを完成させるべく、ユニークすぎるほどのキャラたちが全力投球、命までかけてしまいます。その必死さはあっぱれ!ふざけてるようでいつも真面目なのです。中盤で少しぐだってる感がある気がしますが、それも素敵なキャラのおかげでちゃらに♫2014/06/26
UK
34
タイトルにふと惹かれて手に取る。ぶっきらぼうな直情径行型の大学生のお姉さま。小脳を事故で損傷したのが逆にキッカケともなり、代々密かに家に伝わった秘剣に目覚めていく。なんだかけったいな話なんだけど、なんとも言えず面白い。金持ち爺さんの用心棒をやったり、昔から続くお家同士の諍いも出てきたり、良く練られたというよりは、いささか散らかり気味の展開なのだが、そこも含めてなんだか愉快。ジャンル不明の闇鍋のような感じだが、独特のお出汁が妙に美味い。へえ、この人、他にもどんな作品があるのか探してみようかな。 2014/10/27




