学研M文庫<br> 良寛 上

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学研M文庫
良寛 上

  • 著者名:立松和平
  • 価格 ¥650(本体¥591)
  • 学研(2013/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784059008040

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内容説明

家を捨て、我が身も捨てて、愚に生きる――日本人に最も慕われた禅僧・良寛。その少年時代から、師との出会い、苛烈な修行の日々を描く、遺作長篇の前篇。現代文学のあまたの名作を遺して急逝した作家、立松和平の最後の作品にして仏教文学の金字塔!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

1
「あなたは禅僧でしょう」「そう見えるのなら、そうでよい。違うのなら、違うてもよい。わしは釈尊の弟子じゃ。天地一枚で釈尊と結びついておる。それがわしの大事じゃ」……今も愛される禅僧、良寛和上の伝記。高校時代に彼の詩歌に出合いファンとなったが、その履歴や思想を知ることはなかった。今回それを知るチャンスだと思い読み始めてみたが…、ム、ムズい。良寛その人より、曹洞宗の教義・修行・作法に紙幅が割かれ、まるで禅の勉強をしているかのよう。それでもついて行く。万秀・素道ら先達と行き交わし、己の仏道を往く良寛について行く。2016/07/27

すうさん

0
私の師匠からプレゼントされた本。近頃五木寛之の「親鸞」全6冊を読了したところでようやく読み始めた。五木寛之と比べて、物語よりも観念的なまた教義的な内容があり、また丁寧に書き込まれていて、簡単には読み進められない。上巻一冊に2日以上かかった。それゆえ大事なところは何度も読み返した。どんな高名な宗教家でも苦しみ悩んで生きている。良寛はもちろん立松和平の人間性が出ているような気がする。下巻を読んだ後に、立松和平の「道元」シリーズ、さらに五木寛之と立松和平の共著「道元と親鸞」(既読)をもう一度読んでみたくなった。2016/03/31

みむら しんじ

0
「花を風にまかせ、鳥を時にまかせるのも、布施の行でありはたらきなのである」。花は咲き、雪が降っては溶け、やがてそれは水となり生けとし生けるものを養う。またたく花は散り、実をつけては土に落ち、あるいは鳥が食べ種を捨て、雪よりの水を吸って木となり花を咲かせる。天地すべてのものが布施である。道元の教えを忠実に坐禅の生活とともに生きる良寛の壮年までを表す良作を読了。 2013/04/22

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