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内容説明
全米を代表するアイドルとなり、ブロードウェーで主役を張り、フランスで国賓待遇として映画を作り、「永遠に保存されるべき名画」の主演俳優でもある――世界を舞台に一流スターとして君臨し続けた男。日本人が知らない超有名日本人を知るため、7年を費やして完成した超大型評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中田俊輔
9
この本は、予想以上に面白かったです。早川雪洲チートでハリウッドスター第1号になりその後、チャプリンが続くんですけど、とにかく破天荒で日本人がバカにされてはだめだと大きい家を購入してパーティを模様してその中にはチャプリンもいたりとにかく破格のギャラをもらってたので保険金ほしさに雪洲に近よって殺害を企てようとするプロダクションがいたりハリウッド映画に嫌気がさしてフランスで映画をとったり愛人に子供を生ませてハリウッドでは雪洲より早く映画に出ていた鶴子に面倒をみさせたり時代なので、今の価値観では、計れないですけど2020/04/28
メルセ・ひすい
5
今、生きていれば127歳。21歳で渡米草創期のハリウッド映画界、デビューは1915年米国は人種差別、排日運動のまっさかりだった。川上音二郎の姪と出あった。生涯、世界に君臨し続けた唯一の日本人スター早川雪洲と、日本人初のハリウッド女優だった妻。その軌跡を圧倒的な調査と第一級史料により描き出す。7年の歳月をかけ初めて明らかになる、世界的夫婦の愛の物語。2013/02/27
decomo
3
早川雪洲まったく知りませんでした。戦場に架ける橋は知ってるけど見たことない。とにかくすごい、まぁとんでもない所も多々あるのだけれど、仕方ないのかなぁ。鶴子さんが立派すぎますね。2021/05/25
Gen Kato
3
『チート』『新しき土』『東京ジョー』『東京暗黒街・竹の家』などの映画を観て、早川雪洲に興味を持ったので。雪洲はもちろんのこと、伴侶であった鶴子さんの生きざまがすごい。そしてスターになった人物を些末なことから罵倒したり称賛したり、日本人って100年前から変わらないんだなあ。2016/04/21
Wataru Hoshii
3
雪洲ぐらいの人なら、事実関係を整理した評伝がとっくに出版されているはずと思っていたが、あまりに伝説が多すぎて、きちんと確認されてこなかったということらしい。その意味で、付録の出演作品リストも含めて労作。妻・鶴子への筆者の思い入れの強さは、この評伝ならではの重要な視点だろう。その一方、取材で確認しきれなかった(誰かが言っているだけで客観的な裏付けがない)内容がかなり多く記述の中に投げ出されてもいる。関係者のほとんどが亡くなってしまっているから仕方ないが、そこで評伝としての詰めがやや甘くなっているのが残念。2013/03/30