文春新書<br> 新・国富論 - グローバル経済の教科書

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文春新書
新・国富論 - グローバル経済の教科書

  • 著者名:浜矩子
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • 文藝春秋(2013/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166608942
  • NDC分類:333.6

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内容説明

「GDPが中国に抜かれた」「貿易赤字が増えている」。日本経済の行く末には暗雲が立ち込めています。でも、エコノミストの浜矩子さんは「そんなことは気にするな」と言います。カネが国境を越え、モノがグローバルな分業で生産されている今、ヒトをないがしろにする経済が生まれました。そんな世界では「国」を単位にした発想は通用しません。GDPが増え、企業が儲かっても国民は豊かにならない。ではどうすればいいのか。経済学の祖アダム・スミスの『国富論』をお手本にその答えを探りました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

11
通貨価値の番人が中央銀行の役割(24ページ)。昨今の報道でADBの人が日銀の次期総裁だという。池上彰先生のTVのそうだったのかでやったが、国債1000兆円を銀行間で弄んで、時限爆弾のようにいついかれるか、正直心配しているが杞憂か? 確か、この浜教授は一時期、円高で1ドル50円までいくとか言ってた記憶があるが・・・。今は円安にしてTPPになってきた。貿易赤字で内需低迷でどうして景気がよくなるのか? 賃金が上がるには生産性を上げて、企業は技術革新しなくて実現できないと思うが・・・。ケインズが嫌いな浜教授だが。2013/02/24

手押し戦車

8
商品価値はその生産に投下された人間の労働が生み出し、どれだけ労働が投入されたかにより商品価値が決まる。労働価値とより多くの金銀を獲得出来た者が勝利し、誰かから買うより他人に売る方が大きくなり貿易収支を黒字にして行く海賊主義の様に市場を奪い取る経済を重商主義。自国の企業が儲けを出し企業が栄えて国も栄える国富論の見えざる手が今はグローバルにより境がどこまでが内側か外側かの枠が無くなり租税回避や人件費が低い国に人、物、金が動き自国を捨て移転してしまい、残るのは恩恵を味わう事の出来ない人が残り国負論になる。2014/10/28

わたお

6
うーん。難しい。国民国家からグローバル時代へ、ヒト、モノ、カネが国と政策を振りまわす。グローバル市民となって地球的視野を持つ。2017/10/13

ペールエール

6
「アダム・スミスが国富論を書いた当時とは世界の経済制度の在り方が違う。特に為替制度。グローバルに(国境を越えて)おカネも動いている。その中では自国の発展を目指すのだけではなく、協調路線というか複数の国々の間での協力が必要だ」って内容の本。 言ってることはわかる。 企業としても利益を上げるのが前提。 本社の所在地、というのもグローバル化の流れの中で形だけになってくる。 お国のためを思うなら企業に好き勝手にやらしちゃいけない。って考え方は至極自然ではある。2013/07/18

ザビ

3
経済学の基礎に触れられた。アダムスミス「労働価値説」~商品価値を決めるのは労働力、生産性を上げる分業は商品価値を高める~。リカード「二国ニ財モデル」~二国間ではそれぞれの特化商品(ニ財)取引が合理的~。ケインズ「管理通貨制」~経済の好不況を国の財政政策で均す管理方法~。そして現在の経済構造は「羊羹チャート」~ヒトモノカネが普通に国境を越えて行き交う~。ユニクロ栄えて国滅ぶたとえのように、企業利益拡大=国富という既成の考えが通用しない今は、歴史的な転換点に生きているのか。どうせなら今を楽しみたい。2018/01/22

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