HARTA COMIX かぶき伊左 壱

著者名：紗久楽さわ【著者】

KADOKAWA（2014/03発売）

• ISBN：9784047286047
• NDC分類：726.1

内容説明

主人公・市村伊左衛門（いちむら・いざえもん）は、役者であり、若き芝居小屋の主（=太夫元）である。若い故に、勢いはあるが、失敗も多い。果たして伊左衛門は一人前の役者・太夫元として大成できるのか。話題の作品「かぶき伊左」がついに電子書籍化！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ちゃりんこママ]

読友さんのレビューから。幕末の動乱期を背景に、歌舞伎の花形役者・伊佐と一座の物語。まぁ、このこだわりよう！隅々まで気合いの入った美しい作画、スピーディかつコミカルに複雑な人間ドラマを描いています。一巻は夏興行、化け猫が大怪我しても火事場にすっ飛んで行く…演目が弁天小僧に助六！眺めてるだけでも楽しい♪

2014/10/07

[詩歌]

負けん気と青春。時代は幕末、相性が良いねぇ！ 艶やかな絵柄、鮮やかな江戸文化匂う表紙だけど、艶笑譚じゃなくて歌舞伎役者物語。たまらん｢弁天小僧菊之助｣、四重瞼はご愛嬌、兄さん様子がいいねぇ! 襟から覗く鎖が気になるけど、保留のまま次巻へ。

2014/08/27

[ビスケ]

待ってました！のプロデビュー作品。作者の同人時代の頃から絵が好みだったんだけど、ストーリーは正直甘いように思った。でもこの作品では甘さが消えていて、プロになることのすごさを噛みしめました。時は幕末。歌舞伎役者としての華を持っていて、芸のことばかり考えている伊左衛門と、華はないけど自分にしかできない芸を模索している権四郎。このふたりの対比が面白い。幕末の歌舞伎事情も興味深かった。表紙絵が読書メーターで「no image」になっているのが残念。すごくいいのに！ はだけてるけど！

2012/12/20

[案山子]

江戸の風俗が描かれたお話が大好きなので、『しゃばけ漫画』でいいなと思った紗久楽さわさんの作品に着手。絵がとにかく素晴らしい。派手で粋で、見ているだけでも楽しい。幕末期の江戸を舞台にした伊左たちの青春物語開幕!　といったところでしょうか。

2015/01/08

[ミナ]

江戸を感じられて幸せ。江戸時代のマヤと亜弓さんのような才能と努力の演劇勝負にテンションも上がる。しかし、歌舞伎役者たちはいくら人気を博しても「人間以下」という権四郎の言葉に当時の価値観を思い出し、当事者たちはどう思っていたのだろうと別のことも気になり始める。

2017/07/19