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内容説明
ドイツ文学者にして幅広いテーマドイツ文学者にして幅広いテーマで執筆活動をつづける著者が、長年取材を重ねてきた「山里」に関する紀行集。
本編では、30もの山里を実際に訪ねて歩き、見て、そこに暮らす人びとと語らって感じた、現在の山里に残る「知恵」や「伝統」、そして「希望」や「危機」を綴ります。
あえて「永遠のよそ者」に徹し、実際目にした「山里」の現実を写生しつつ、ときに文明批評的な鋭い視線を投げかけ、
ときに山里の人びととその暮らしをあたたかな眼差しでつつみます。
山里の現在が概観できる、池内流山里紀行の集大成。
目次
1 信仰集落のかたち(塔を建てる(青森県・西目屋)
お山入り(岩手県・岳) ほか)
2 移住者たち(山上集落(埼玉県・風影)
古民家考(埼玉県・栃本) ほか)
3 水の使い方(元勲登場(栃木県・那須野が原)
乏水地帯(群馬県・赤城山麓) ほか)
4 特産のはじまり(黄金九百両(宮城県・涌谷)
コンニャク玉(群馬県・立処) ほか)
5 「秘境」の現在(隠れ里1(山梨県・奈良田)
遠山郷(長野県・下栗) ほか)