内容説明
新たなパラドックスの発見と、それとの格闘が、人間の思索を深め、新しい論理学や意味論の形成をもたらした。「嘘つきのパラドックス」や「不意打ち試験のパラドックス」、さらに「自由と必然」「他人の心を知り得るか」など古来の哲学的難問を取り上げ、自然科学的世界像と日常的世界との亀裂に生じるパラドックスとして論理分析を武器に解明していく。(講談社学術文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山目
3
わかったようなわからないような話ですが、考えるのは楽しみです。世界を理解したい、真理を追求したいというのは、普遍的な欲望なんでしょう。世界を理解するためには、現象を写さなければならないが、その写す道具は貧弱もしくは、写す行為自体に無理がある。そして、その写す行為自体も現象であることで、同一性の矛盾を内包する。どんどん訳がわからなくなりますが、考えるって楽しいことですね。2014/06/01
ぺ
3
最終節における他我のパラドックスは肉体運動と心的状態を別々に考えるから生じるのであり、肉体運動を心的なものを含んだ行為として見なす、つまり相手を人間として長期的に観察(交流・付き合い)し、理解することで解決するという結論は思考の放棄だと思う。他は良かった。2014/02/18
キュウキュウ
2
要するに分析哲学の教科書なのだが・・・。かなり難しい。同じような難しさなら、論理学の言葉(というか記号)で書かれた、「神から可能世界へ」などおすすめ。2014/10/30
Harufumi Tamazawa
2
論理学的なものから日常的な言語、そして感情といった章立ては想像されるものとは逆だった。ある程度各章は独立して読めるが、慣れの問題はあるものの章ごとの相互関係はもう少し明示的でもよい気がする。2013/06/26
Mits
2
普通にイメージするようなパラドックスの話は前半に集中していて、後半は「哲学」の話だったかも。 要は「疑似」でないパラドックスには、定義か表現か言及に曖昧さがあって、正確を期して切り分けると大概は何とかなるもんであって、それでも何ともならない部分が、いわゆる哲学の領分なわけですな。 なるほど。2013/03/03
-
- 電子書籍
- 3月の霹靂[1話売り] 第3話 花とゆ…
-
- 電子書籍
- 連鎖~義母と俺のイケナイ関係~(4) …
-
- 電子書籍
- 情熱はほろ苦く【分冊】 5巻 ハーレク…
-
- 電子書籍
- 恋する瞬間 4 ジュールコミックス
-
- 電子書籍
- モーターファングラフィティ NEWス…