内容説明
光友学園が誇る制度、スクール・デモクラシー。この制度をフル活用する、カオス生徒会なる組織に入った高天原奈々は、クラスメイトの郷田竜也――通称「ブサイクロン非モテ」とともに活動する中で少しずつ仲を縮めていた。そんなある日、カオス生徒会にある議題を通過させてほしいという依頼があった。その内容は、月に1度帰宅部の生徒もグラウンドを使用できる、というもの。運動部は反対必至のこの議案を通過させるために――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
7
暗躍していたカオス生徒会会長の思考は予想通りだが、思想内容がヤバイ方向でカオス。 人類を政治で支配せんとする賢き人を倒せない巨悪として描く一方で、このシステムを理解した上で、個人個人が意志と理想を掲げて生きていく主人公の姿勢を賛美している。 この作品はあくまでも民主主義の腐敗の現実と、理想を掲げる姿勢の重要性を語ることを重視しており、改めてエンタメ系よりも教育漫画に近いと思う。 アクの強いキャラや厨二的な台詞が足枷になっていたシリーズだった。ラノベに寄るかテーマに寄るかしてほしかった。2020/09/04
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
2
完結。まぁ、打ち切り・・・ですかね?w 学園ライトノベルで政治劇を意欲的に取り扱い、アクの強いキャラクターたちで堅苦しさを感じさせない作風が非常に良かったのに、ここにきてちと暴走したなー。 奈々とブサイクロンの関係は収まるところに収まったけど、終盤は思いっきり詰めこんで、ブサイクロンの戦いはこれからだエンドとは消化不良もいいとこだ。 せめてもう1〜2巻ぶん出るか、あるいはストーリーをもっとじっくり進めてって欲しかったなぁ。2013/06/18
吉兆
1
見事な『俺達の戦いはこれからだ』だな。”正しさ”を巡る戦いに決着などないものではあるが。2013/06/17
くろ
1
完結。書き手は書ききった感じかもしれないけど、読み手としてはもう少し読みたいかな。せっかく、ブサイクロンもマッハーゲも成長してきたところなのに。1回だけでも、真っ向勝負をさせてあげたかった気もする。主人公がお馬鹿じゃないので、そこは良かった2013/02/20
永山祐介
1
なるほど何を主張したいのかは判りました。予想通り、カオス生徒会の意味づけは、民主主義の裏返しのようなものだったのですね。ただ小説としては、一番盛り上がりが薄い話をクライマックスにしたような感じで、ちょっと拍子抜けしたというかなんというか。最後の最後が一番の出来レースってのはなあ。せめてブサイクロンが真っ直ぐ対峙して終わってればなー。2012/12/04
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