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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
80
卑弥呼と神功皇后との関係、古代の女帝の多くたった理由などの話に興味があった。昔は皇統を維持するためには女帝の存在も重要だったのだなと感じた。だから今も皇統の維持のために女帝の擁立論がでるのだなと思う。2013/03/10
まえぞう
17
吉村先生の岩波新書での単独の著作は、今のところこれで読み終えたと思います。やっぱり学者さんなので文献中心ですね。作家とかだと、大枠を想像して、文献はその枠内で解釈するようなところがありますが、学者さんなのでまず個々の文献の解釈があるので、全体像としては捉えにくいように思います。2023/01/07
こぽぞう☆
10
邪馬台国の卑弥呼から筆を起こし、孝謙・称徳天皇で筆を置いている。持統、元明期の古事記、日本書紀編纂の時代を挟んでいるから、伝説の時代もしくは先史時代と、有史時代をまたいでいることになる。それだけに儀礼的なこともわずかな世代の間にどんどん変わるし、一括りにはできない面が多いと思う。その中で、女帝たちの共通点ははっきりと理解できるように思う。ちょっと面白いと思ったのは、ヨーロッパで、帯剣貴族から法服(官僚)貴族へと権力がいこうしたのは16〜18世紀だと認識しているが、日本ではそれが8世紀に起こっているというこ2016/01/01
シンドバッド
9
新書という形式にしては内容が、難しい。表題の結論は、エピローグに述べられている。続日本紀は、読んでいないし、読む事は、ないだろうと思う。2016/04/05
isao_key
9
飛鳥時代から奈良時代にかけて推古天皇から称徳天皇まで6人の女性天皇が即位した。そのうち皇極天皇と孝謙天皇はそれぞれ2度即位しているので、6人で8台の女性天皇が存在した。古代日本になぜ多数の女性天皇が輩出されたのか。またいったん退位した天皇が再び即位する「重祚」の、女性天皇だけに表れているが、それはどうしてなのか。これらの謎を解き明かしてゆく。まず倭国の女王であったとされる卑弥呼は、魏に対する外交政策を担っていた、卑弥呼と壱与は、男王が継続して即位している中、内乱を避けるため2代に限って即位したという。2015/10/22