内容説明
「算盤侍影御用」シリーズが大人気の牧秀彦、満を持した会心の新シリーズ第2弾!江戸は深川。物流の要所として荷物を運ぶ通行船を日々見張る中川船番所。ここに勤めるは、無鉄砲だが腕の立つ、忠義一徹の田舎武士・軍平や、美男だが心に大きな屈託を抱える旗本・静馬、そして個性も年代も違う船番所の伊達男たち。何やら今日も怪しい船をみつけては一悶着が――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
7
女の人であそこまで強い姫ってありえない。そこまで強いならきっと肩や胸、二の腕なんかも筋肉隆々の吉田沙織みたいな体型だろう。2015/04/21
siopop
1
入り鉄砲に出女、江戸時代の有名な法度なので誰でも一度くらいは聞いた事があると思うのですけど。この本はまさにこの入り鉄砲に出女を題材にした一冊でした。船番所の役人達を1人で相手にし大立ち周りをする女柔術家やら、御禁制の短筒を上州の博徒へ横流しするやからなどが登場します。そんな迷惑な奴らとともに大目付の鳥居耀蔵まで絡んで来て、物語を盛り上げてくれます。前作では優男で今ひとつ安心感の無かった主人公もこの一冊ではかなりの成長を見せ大活躍します、肩ひじ張らずお気軽に読めて楽しい気分にさせてくれる一冊でした。2015/04/18