内容説明
ついに神々が人類を殺戮する日が来た。001・イワンの手で新たに生まれ変わった9人のサイボーグ戦士達は、ジャパンブルーのユニホームを身にまとい、死地に赴く。だが圧倒的な神々の力の前に、次々と倒れていく9人。絶望的な闘いの末に9人のサイボーグ戦士達が見たものは何か? そして神々を倒す最後の作戦とは……。天才・石ノ森章太郎が生前に書き遺した原稿とノートをもとに小説化したシリーズ、堂々の完結!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi Tanohata
25
愛して止まないサイボーグ戦士達の結末がこうだとは、誰が想像したろう。「阿鼻叫喚」「魑魅魍魎」こんな熟語を思い浮かべ読み進めるとは、誰が想像したろう。しかし私は共感します、人類の思い上がり。先生、ご存じですか、「宇宙ゴミ」も酷いし、カジノもいずれ日本にできるらしいですよ。2019/08/02
Dai(ダイ)
23
長かった…。はっきり言って1.2巻は9人のメンバーのエピソードのみで各話との明確な繋がりもなく、ただただつまらなかった。これで最終巻で上手くまとめて完結できるのだろうか?不安を覚えつつ読み終えた。結論から言うと、満足を得られるエンディングであった。神との戦いという壮大なテーマに決着をつけるためのアイディアを絞り出すのは並大抵の苦労ではなかったであろう。小説化されたことや終わり方に賛否両論あるであろうが、私の中でこれをもって「サイボーグ009」という名作の正式な完結編と位置付けることとする。2015/04/17
まつじん
22
ついに終わってしまいました。漫画チックでかつ良質のSFで締めましたね。ある意味陳腐かもしれませんが、ゼロゼロナインであるからには集団ヒーローものから逸脱した話は作れないわけで満足のお話だったと思います。文庫版で出たのが嬉しかったです。ただ普通のSFとして読むと物足りなさはあるかもしれませんが、漫画やアニメの009を全く知らない人が手に取るはずもない作品なわけですからOKですよね。2012/11/04
ネムコ
19
最初はテンポの良いバトルで、やっと原作漫画に戻ったようでした。絵が見え、彼らの声が聞こえ、コマ割りまで見えるようでした。途中で気づきましたが、最初を除きバトルシーンも全部名前表記なんです。Ⅰ・Ⅱで人間としての日常と心情に触れた後では、これが自然だと思えました。前の二冊で引いた人たちに読んで欲しいと思っていたら、第二部はまた重苦しいムード。胸が痛み胃も痛む闘いの連続。つくづく自分はサイボーグたちとこの世界が好きなのだと再確認。東日本大震災以上のカタストロフなんか来て欲しくない!(続く)2012/10/27
ikedama99
16
一気に読み進める。前半は、読むのもしんどい戦いと惨状の連続。どうなるかと気をもむどころではなかった。肉体的な攻撃の次は、精神面への攻撃。これは、神々との闘いを想起させてくれる。そして、最後の戦いへと。この中身は、これはこれで一つの結末なのだと思うし、作者健在で物語を作ったとしてもこのようにまとめたのではないかと思う結末に思えた。40年以上前に読んだ「天使編」の決着の一つの形だと思う。ただ、Ⅰからの間が開きすぎたのはまずかった。もう一度ⅠからⅢまできちんと読み直したい。やはり、サイボーグ009は素晴らしい。2018/01/19