新潮新書<br> ピカソは本当に偉いのか?

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新潮新書
ピカソは本当に偉いのか?

  • 著者名:西岡文彦【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 新潮社(2013/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106104916

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内容説明

「なぜ『あんな絵』に高い値段がつくのか?」「これって本当に『美しい』のか?」。ピカソの絵を目にして、そんな疑問がノド元まで出かかった人も少なくないだろう。その疑問を呑み込んでしまう必要はない。ピカソをめぐる素朴な疑問に答えれば、素人を煙に巻く「現代美術」の摩訶不思議なからくりもすっきりと読み解けるのだから――。ピカソの人と作品に「常識」の側から切り込んだ、まったく新しい芸術論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

74
昔は絵の価値って全く認められてなかったのは驚きだった。んでピカソが絵かきで生前で初めて大金持ちになれたというのは初耳。非常に欲求に正直だからこそ前衛的な芸術ってのができるんだなぁと実感。2012/11/10

スター

73
タイトルが衝撃的だったのと、たまたま最近ピカソの絵画ゲルニカを題材にした、暗幕のゲルニカを読んだこともあり、書店で見かけて手に取りました。 ピカソの事を何も知らなかったので、新鮮な内容でした。ピカソ個人の事だけでなく、ヨーロッパの美術史にも触れながら、なぜピカソの絵が偉大な芸術とされるのかという理由に迫る内容でした。2019/03/10

読書ニスタ

48
ピカソという化け物を、芸術を評するところから切り込み、なぜあれほどの高値が付くのか、というビジネス上の問いに、一矢報いた素晴らしい読後感! 抜群に面白い。ビジネスの専門家が解説したら、もっと凄いことになりそう。人間の心理、バブル経済、コロナ後の経済で資産総崩れとドル1強には、ピカソに通じる感あり。著者、西岡さんは晩年打ち拉がれたピカソの自画像をもって、人は働く中に喜びを持つべしと結論したところ、痺れた。究極の錬金術師ピカソを評して、まさに真理。PS、ピカソは人間のクズ。でも美を殺した天才。2020/03/22

Aoyama Satsuko

26
いわば狂気の天才ピカソの絵の魅力とは?と先日のポーラ美術館展に行き感じました。この絵の魅力とは一体何なのか…、そんな思いから手に取った本書。生前から金銭的にも成功を収めたピカソですが、私には難解すぎる作風理解の一端を本書は説明してくれた気がします。美術館で売れれる「線だけで描かれた顔の絵」が数百万で売られていた衝撃は忘れられず、私の感性とは相いれないもの、また彼の超越した芸術性を感じ、畏怖するアーティストです。2018/07/31

活字スキー

24
面白かった。近現代絵画はいまひとつピンと来ない自分にも分かりやすく、ルネサンス以降の美術史をざっくり解説してくれる良書。原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』は、正直「ピカソやばい」感が上滑りしてる感じであまり楽しめなかったのだけれど、本書を先に読んでいれば少しはマシだったかもしれない。ピカソが「偉い」かどうかはさておき、美術史上唯一無二の巨人であることはよく分かった。でもやっぱりいけすかんなー。人としてはどう考えてもイカれたクズ。それを「偉大な芸術家なので」で正当化してしまえる次元まで突き抜けたのが凄い。2021/02/01

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