内容説明
昭和の最期が迫った一九八八年末、神職を受け継ぐ旧家の老当主、鷹見澤信輔は冬至の神事の後、宗像冬樹とナディア・モガールも招かれていた会食の席上、トリカブト毒による毒殺未遂で倒れた。だが、それは鷹見澤家を襲う悲劇のはじまりにすぎなかった。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yucchi
32
【年末ジャンボ大長編祭3-2】読了して思ったけど駆は!?(笑) 今回は毒殺未遂事件にまつわる考察が延々と続く。瓶Aと瓶Bがどーのこーのってなんのこっちゃ(*_*; 学生運動の事も相まって、終始文字列を追うだけの読書となりました(´•ω•) 自分で考察しながら読む人には向いているのかもなぁ。2015/12/26
ソラ
15
このシリーズはただの探偵小説で終わらないなー2012/12/31
ソラ
6
【再読】2018/03/25
旅猫
3
「個人主義的アナキストとしての格率は「自業自得の潔さ」だ。人生は好きなように生きたい。共同体の倫理や社会の法に否定されても、この点は妥協できない。」(p100)好き嫌いはかなり分かれるでしょうが、私は好きですね。面白かった。2013/04/06
マト文庫
3
残ページは減っていくのに、永遠に終わらないんじゃないかと思えるような展開にすっかり馴染んでしまった。探偵小説をめぐる問題に挑んだ意欲作ではあるが、本来推理を楽しむ部分にはまったくカタルシスがなく、もはやこれは探偵小説ですらないのだ。とりあえずは序章、続きに期待する。2012/12/01