東と西 横光利一の旅愁

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東と西 横光利一の旅愁

  • 著者名:関川夏央【著】
  • 価格 ¥2,299(本体¥2,090)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062178280

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内容説明

横光利一は昭和11年、半年にわたってヨーロッパを旅した。その経験をもとに、自らを投影した登場人物を配し、小説『旅愁』を書きはじめる。優柔不断な男と大胆な女が、ヨーロッパを舞台にすれ違う様は、西洋文明になじみ得ぬ横光の精神の現れであった。戦争の世になっても、横光は戦前の欧州に滞在した人々の社交を描き続けた。『旅愁』『欧州日記』を検証しつつ、横光の精神の軌跡を辿る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糸くず

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戦前の人々が何を考えていたかに興味があって読んでみた。ぼくにとって、横光利一といえば、高校の時に習った「蠅」で、視点の斬新さと結末の呆気なさが印象的だった。この本は、未完の大作『旅愁』執筆時の横光とその時代の文学者の生活を綿密に調べ上げたもので、横光が、日本に誇りを持ちながらも、西洋に対抗出来うる具体的な何かを確信を持って表現できずに苦悩したのがわかった。著者の言うとおり、「日本は日本、西洋は西洋」と割り切れたらよかったんだけど、真面目すぎたのだろう。2013/08/24

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