内容説明
小学校教師の妻が妊娠5ヵ月のとき、乳がんが見つかり余命1年の宣告をうける。「自分の命」を優先すべきか、「新しい命」はどうなるのか選択を迫られる夫婦。だが、日本初、リスク覚悟でうけた治療により事態は動いた。2010年12月、無事男児を出産。しかし、病魔は衰えない。肺や脳への転移。絶対に諦めない妻には、わが子に託したい〈ゆめ〉があった……。がん宣告から最期の日までの14ヵ月を、一周忌を前に夫が綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
milk tea
43
妊娠中に末期がんを宣告される。お母さんも赤ちゃんも助けたい、選ぶことなんてできないというのがホントの気持ち。それでも時間は待ってくれない。迷っている間も癌細胞は広がっていく。民間療法については、ちょっと賛成できないな。やっぱり病院は病院だと思う。もっともっと生きたかっただろうなぁ。定期健診は必ず受けましょう。2017/12/11
とももん
7
こういった本を読みあさってます。ほんとに、自分が生きてるだけでありがたいと思えます。まだまだこういう本を読もうと思ってます。2016/11/25
ゆうゆう
6
なぜこのタイミングで、夢を叶えた、まだまだやりたいこともあった、成長する子どもの側にいたかっただろう。この本での希望は、妊婦さんにも抗がん剤を投与することができる、ということなのかもしれない。妊婦さんでなければ投与する量も、妊婦さんでも、諸条件があるとは思うが、タキソールもハーセプチンも全くダメだと思っていた。できる治療があれば、それだけ希望が広がる。生きることをあきらめない、出来ることがあるなら、その姿勢は見習わねばなぁ。2018/03/25
みかりん
5
妊娠5カ月で末期の乳がんが見つかった方の旦那さんが書いた本。子供をとるか、命をとるか。辛い闘病生活の中 子供の為に必死に頑張る。母は強しですよね。この子が大きくなった時に ママの話を一杯してあげて欲しいですね。2018/08/21
Aya
5
【図書館】妊娠5ヵ月で判明した末期の乳がん。子どもの命をとるか、母親の命をとるか…難しい選択を迫られる。ご主人の目線で書かれているので、病魔と闘う奥様自身はもっともっと言葉にはならない苦しい葛藤があったのではないでしょうか。私が奥様の立場だったら…どうしてただろう?子どもがいる今、病気がわかったら…?最近、小林真央さんが乳がんの治療中というニュースがありましたが、まずは健診!愛する家族がいる今は尚更、私も受けなければと思いました。2016/06/10




