集英社文庫<br> 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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集英社文庫
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

  • 著者名:角幡唯介【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087468823

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内容説明

チベットの奥地、ツアンポー川流域に「空白の五マイル」と呼ばれる秘境があった。そこに眠るのは、これまで数々の冒険家たちのチャレンジを跳ね返し続けてきた伝説の谷、ツアンポー峡谷。人跡未踏といわれる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、命の危険も顧みずに挑んだ単独行の果てに目にした光景とは─。開高健ノンフィクション賞をはじめ、多くの賞を受賞した、若き冒険作家の野心作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

176
チベット奥地のツアンポー峡谷。現代に残った最後の人類未踏の地が、そのツアンポー峡谷の五マイル。著者は空白の五マイルの踏破を目指し、チベットに向かう。実際にNHKも関与しツアンポー川をカヌーで下るという企画が実行された。日本屈指の実力者二人が挑むも、結果は失敗し一人は命を落とす。まさか著者が単独行でツアンポー峡谷を踏破できるとは思っていなかった。ガイドと別れ、装備も不充分な状況で、生命の危機が迫り来る。何とか著者が生還出来たことは数々の僥倖による部分も大きいだろう。まさに現代の決死行と言える内容であった。2019/08/11

Aya Murakami

137
ナツイチ 2017ナツイチ2019 早稲田大学探検部…。早稲田の学生でもOBでもないですがちょっとだけでも部員の方と話をしてみたいです。たぶん元は白だったであろう茶色に変色した服を着た人にホームレスに関心を抱く人に…。本書を読んで「仙人みたいな人達だなぁ」と感心しました。 作者自身もツァンポーに挑み最初から最後まで命がけの冒険を繰り広げるわけですが…。 チベットということで中国当局の圧力の話もリアルでした。ケータイの普及で密告の恐怖がほぼ日常…。ITのデメリットを感じます。2019/11/01

ゆいまある

120
読み応えあった!チベットの奥の秘境中の秘境ツアンポー大峡谷に、地図にも載っていない「空白の5マイル」がある。そこを命がけで単独で旅したシリアスな冒険もの。高野秀行さんの後輩だそうで、出だしはあの早稲田のアパート。この秘境で亡くなった先人、武井義隆さんについても書かれてあり、武井さんの出身地高松市を筆者が訪れる。ついでに武井さんの高校の同級生にも取材を行っており、眼科の白神先生が登場。あれ、チベットの奥地の話を読んでいるつもりが何故か私のご近所物語。後半はこのまま山の中で飢え死にするかと手に汗握って読んだ。2018/12/28

gonta19

101
2016/1/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/5/1〜5/16 開高健ノンフィクション賞などを受賞した、角幡さんのいわゆる出世作。21世紀を迎えようとする時期に未だ未踏の地であったツァンポー渓谷に挑んだ記録である。何と言う血湧き肉躍る冒険か!Google EARTHで探してみたが、特定出来なかったが、まさに男のロマンだなぁ。古臭いけど。2017/05/16

goro@80.7

77
今の時代に人跡未踏の地はあるのか!探検がしたい角幡青年が選んだのはチベット奥地の「空白の5マイル」だった。ナイヤガラの滝に匹敵する幻の滝があるとの冒険譚に誘われて行動する氏の熱情に惹かれながら物語は進んで行く。俺も行きたい!と思えないような処だった。チベットという政治的に閉鎖されたような国情、道も無い、人も居ないしガイドも逮捕を恐れて同行しない。冒険って何だと自身に問いかける姿に憧れる。危険だと分かっていても行きたくなるんだわね。角幡さん応援します。2018/05/03

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