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内容説明
日本は現在、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加の意向を明らかにしている。はたしてこれを受け入れると、日本の経済は再び元気になるのか、第2の尖閣問題のタネをまくことにならないのか。こんな疑問を、衆議院議員で農政・農業に詳しい石川知裕氏が、「砂糖」を例に読み解いてゆく。実はTPP参加は、わが国の農業はもちろん、安全保障にまで悲惨な事態をもたらすのである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マルヤマ
6
現在公民権停止中、石川知裕元衆議院議員の著。 著者の地元と繋がりの深い砂糖の、産業・国防としての重要性を解説している。 かなり分かりやすい文章だと思います。期せずして、昨日TPPの年末発行が閣議決定されました。糖業含め国内産業への影響を注視していく必要があります。2018/11/08
叛逆のくりぃむ
1
我々の生活に身近であるにも關はらず、實は余り知られてゐない「砂糖」を取つ掛かりに、TPPや離島の問題を論じている。安全保障の問題は、軍事の觀點のみ論じられがちであるが、生活や食料といつた「社稷」の觀點からも論じる著者の姿勢に好感が持てた。2012/12/28
S.Borodino
0
1章ではTPPによって日本の食糧、とりわけ砂糖がどうなるかということを主産地、北海道と沖縄・鹿児島における実状に照らして紹介。2章では他国、とりわけオーストラリア、ブラジルにおけるサトウキビ産業の実態を紹介。併せてオーストラリアの潜在的脅威、そして日本が砂糖の関税を残したままにするのは難しいこと等が書かれている。(砂糖の他に保護する品目が多いため)私は、ブラジルにおけるサトウキビ利用エネルギー政策に興味を持った。3章は、サトウキビ産業衰退後の過疎化をよくある中国脅威論と結びつけた内容であまり面白くない。2013/03/17