内容説明
琵琶湖に浮かぶ神の島に黒猫が棲みついた。時は過ぎ、大人になった元飼い主の笛吹き少女、穴マニアの少年、丸子船船頭の娘のもとへ「沈む」をテーマにテレビの撮影班がやって来た。湖底洞窟の謎がいま明らかに!「凄いヤツが書いた小説だから、凄いに決まっている。壮大なスケールと細かな描写。吉治郎の作品はいつも映像的だ」上岡龍太郎〈元タレント〉「読者をまったく裏切りもせず、けれんもなく、その心象に視覚化される。そのドラマツルギーはエンターテインメントとしても、まさに圧倒的だ」北村想〈劇作家・演出家〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
12
(読書会課題本)琵琶湖をテーマにしたご当地小説。琵琶湖の起源にも遡る壮大な地質学ロマンであるが、あまりにも細かなうんちくが語られているためか、登場人物のキャラが弱くストーリーとしては今ひとつ盛り上がりに欠ける印象。しかし滋賀県民として知らないことばかりでとても勉強にはなった。竹生島や西野水道など機会があれば観光したいと思う。古典楽器の知識がないので龍笛、篠笛、能管の違いを途中で調べたり、謡曲「竹生島」をYouTubeで観たりと、1冊読み終えるまでにかなり雑学を仕入れました(笑)2014/10/05
makki
2
大震災の前々日に訪れた琵琶湖。それから縁が出来たのか、1年に1~2度、出かけている。そうしたら、今回、この本が誕生日にやってきた。そして先週末も偶然、用事で、浜大津へ行った。そんな背景があり、夢中で読んだ。穴についての実と虚の考え方は大変に興味深かった。2014年は御嶽山の噴火もあり、竹生島が沈むというのはありえない話でもないのかもしれないなんて思った。2015/02/11
ひかりパパ
2
琵琶湖の魅力が余すことなく描かれている。竹生島が沈むという奇想天外なお話なのだが、河内の風穴が延々伊勢神宮まで通じているという昔話や多賀大社と伊勢神宮の地政学的なつながりなど興味は尽きない。2014/10/01
bananafish
1
しっかりした考証に裏付けられた(たぶん)ファンタジー!引き込まれ、一気に読みました。琵琶湖に行かなければ!2015/02/03
ゆうた
1
滋賀本二冊目。琵琶湖をテーマにするからにはやっぱり竹生島は外せないのだろう、地質学的な観点から竹生島に切り込んだ、知識に裏付けされたしっかりした小説。挿し絵も滋賀出身の同い年くらいのイラストレーターが描いたらしく、お気に入り。2014/04/09
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