内容説明
東京都の尖閣購入を睨み中国軍が動き出す!
2012年、中国は尖閣諸島を「核心的利益」と言い出し、「(尖閣に)軍が施設を作れ!」と軍幹部が号令した。東京都の購入を睨み、実力行使の可能性が出てきたのだ。中国は潤沢な予算で空母やイージス、ステルス艦などの新鋭艦の開発、配備を進めている。日本は経済に次いで海軍力でも中国に凌駕されるのか?漁民を偽装して中国軍が出てきたら、領土問題ではアメリカも動きにくく、日本独自で対処せざるを得ない。そこで、かつてソ連の潜水艦をオホーツク海に封じ込めてきた元海将(少将)の著者が、日中の海軍力を徹底分析し、起こりうる海戦の様相と自衛隊の戦い方を明かす。「海軍力とは武器の数やカタログ性能ではなく、戦略と統合運用能力による。勝利のカギは海自の新型潜水艦が握ると思う」(著者)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
39
尖閣を盗られた時の日本の対応のシュミレーションを著者がされていたが、そこまでの態度を首相が示せるのかはシミュレーションというかその時の世論や首相の主義主張が大きいのでどうなるのか・・・2012/09/22
モモのすけ
7
昨今の状況を鑑みると中国が尖閣諸島を獲りにくるのは時間の問題だろう。間に合わないかもしれないが、日本は集団的自衛権行使や交戦規定を今すぐにでも現実に即したものにしなければならない。米国が代わりに守ってくれるなんてあり得ない。「日本は独立国として、いかに国土の防衛を全うすべきなのか、私たちは真剣にこの状況を考えるべき時期に来ているのである」2012/08/19
kyoko
3
元自衛官の著者ならではの視点で語られているので日本の自衛隊の力は有能だというところはホッとしたが、その力が有効に使われるかどうかはそのときの政権を握る者に懸かっているというのはちょっと不安。第七章のシュミレ-ションとして書かれた海戦が起きないことを祈りたい。2012/12/06
くーぱー
3
まともにやり合うことさえ出来れば、米軍の力を借りずとも、現有戦力だけで尖閣を守れそうだというのは、まずは頼もしい限りだ。ただ実際の運用において、政府が断固たる態度を貫けるのかが真に心許ない。近隣国の乱暴狼藉が目立つ昨今、そろそろ現実的な国土防衛についての国民的コンセンサスが必要なのではないか。2012/09/14
田山河雄
2
反日過激派が尖閣に強行上陸した。偽装漁民の軍事的行動が明らかでも宣戦布告が無い以上、日本政府は自衛隊の出動は見合わせざるを得ない…のか。漁業監視船が自国民保護を理由に尖閣に向かう。自国民を説得し問題を解決すると云う。 しかし、真の狙いは反日過激派の保護を口実に時間を稼ぎ、「魚政」を出動させて、尖閣諸島を実効支配することだった…。弾薬や燃料、ミサイルや対戦車ロケット弾など次々と島に運び込む。その直後、中国共産党は尖閣諸島の「統合」を世界に発表! この期に及んでも外務省は中国側の刺激を怖れ出動回避を主張…? 2012/12/14
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