内容説明
八丁堀同心の妻、野村留以は姑と小姑との折り合いに日々悩む21歳。だが、剣術小町と称されるほどの武芸の腕前で、両親を殺めた夜盗への復讐に燃える仕事人でもある。宿敵である猛蔵の手掛かりを得るため、留以は辰巳芸者に扮する。剣舞を舞う一風変わった「そげもの芸者」として、悪事を謀る者たちのお座敷に潜り込んだ。「奥方様は仕事人」シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
9
一巻目は不満いっぱいな感想だったが、二巻目に入ってちょっと落ち着いた。仇討一つに的を絞って進んだ方がよい気がする。2015/08/19
onasu
8
読み慣れたものを手にすると、つい、併読の本が積ん読になってしまいそうです。 話しのテンポは、馴れたものですが、次作への種まきが多く、本作としては、小休止のような括り方での終了でした。 大きな謎の提示、養父や姉妹、仕事人仲間の活躍には楽しませてもらえましたが、留以の殺陣と旦那様とのやり取りは少なめで、特に殺陣の臨場感は、もう少し欲しかったところ。 とりあえず、次回作も読まない訳にはいきません。2012/10/29
あぶらや
4
血生臭い事件があっても人を愛するエピソードが物語をやわらかくしている。2015/02/18
沼田のに
2
今回、盆暗同心の出番は少なくて、それでも一向に差し支えないという重要登場人物はどうなのであろうか?そんなことよりあとがきに出てきた表紙の絵を描いた画家の個展に電柱があったと記されてたけど、その画家山口晃ってこの前日曜美術館で2回も放送された超絶技法の画家だろうか?そう思って見るとそう見える。ググって見たらそうだった。すごい豪華でないのと思ったのが一番の感動だった。7/102015/08/22
ゆ〜や
2
今回は旦那様との話が少なかった分、義父との話が多かったので、トンかな。この2人と姉妹、仕事人仲間のおかげで、感じの悪い姑、小姑、隣の嫁、などなどの感じの悪い人らとのやり取りが何とか耐えられる(苦笑)特に姑、小姑とのやりとりは読んでるだけなのにホント不愉快・・・ 親の敵に近づいてきた代わりに、新参の仕事人や目付の動きなど謎の部分が増えてきた。続きが気になる。2013/05/25