内容説明
甘い幸せな嘘が詰め込まれたラブストーリー
都会での新進気鋭のシナリオライターというプレッシャーから逃避行したナオキ。すべてを投げ捨て、あてもなく彷徨いたどり着いた海の美しい港町で、彼はバーテンとなる。そこで出会った家族のような常連客の面々、そして、真っ白な画用紙のようにピュアで心の美しい琴美との恋から、彼は次第に自分を取り戻す。そしてそこでの出会いをバネに取り組み始めた、新たなシナリオ。
その頃、世間では新しいドラマが人気を博す。そこで描かれる恋愛は、まさに琴美が大切にしている、彼との秘密のデートだった。「なぜ?」・・・そして、次第にすれ違う、二人の恋。ドラマの中で進む、二人にそっくりな恋愛模様。
ドラマは終盤、皮肉にも脚本家としての自分を取り戻したナオキが、それにより琴美とすれ違いはじめ、二人の恋愛は、ハラハラ、ドキドキの展開に。
ドラマの恋の行方は?そして、ナオキと琴美の恋の行方は・・・?
ベストセラー「あらしのよるに」の著者、きむらゆういちが書き下ろしたラブストーリー(文庫版)を電子化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
48
絵本では描かない「そこ」を描くのに、ちょっと失敗したかもと思うところがいくつかあった。『よく言えば全体的にふっくらし「すぎて」いる』とか、飲み屋で本題に入る前に3時間も何をしながら飲み交わすのかとか。冷静に見ると結構現実離れしていてこのストーリー自体が丸々ドラマ脚本になるでしょうと思えるけど、幸せな気持ちで読み終えられました。2014/06/06
yamakujira
6
スランプに陥った脚本家、ナオキが東京から逃亡した。一方、佐世保のラーメン屋の娘、琴美は得意先のバーテンダー、ヒサノリと恋に落ちる。人気ドラマのシーンで自分達のデートが再現されているのを見た琴美は恋人の裏切りに気づく。いやはや、ひと昔前のドラマのような、ベタなラブストーリーだな。これで峰が策を弄して尚紀を貶めたりすれば、安っぽい韓流ドラマのできあがりかな。仕事を放り出しても、才能さえあれば復帰できるのが自由業が、というより才能が羨ましいね。紹介文にある「スリリング」は感じなかったな。 (★★★☆☆)2015/10/11
けんけん
6
岡山・新大阪新幹線内で読了。ミステリー好きの自分としては、最初から最後まで展開がわかり少々物足りなかった。「あたしのよるに」のような関係性を期待しちゃったからかな~。自分の大好きな町が物語の舞台であることと、解説が辻村深月なのでそれはお得感あります。2012/07/16
きよりん
3
う~~ん。おもしろかったけど、三流韓国ドラマ?ベタだけど。続きがきになってるうちに、読了した。仕事のすっぽかしは、あれはよくない。自己嫌悪するなら謝罪しろ!ってとこで。。2014/05/03
ミチュルル©️(たかはし みさお)
3
『あらしのよるに』で有名な著者ですが、やっぱり大人には少し物足りない内容。小学館文庫ということもあって、小学高学年から中学生くらいまでが対象なのかな?一昔前でいうトレンディドラマのような初めての恋物語のような・・・山Pと前田あっちゃんとかの競演がお似合いな印象を受ける。タイトルほどのインパクトはないけれど、何気ない毎日も、友人たちの会話すらも、その人にとっては生きたドラマなんだなと。毎日自分が主役であり脇役だと思えば、つまらない毎日も少しだけ色彩を帯びてみえてくる・・・そんなハッピーエンドラブストーリー。2012/11/05




