内容説明
“読書のすすめ”店主・清水克衛氏絶賛!
死ぬまで20日間、あなたならどう生きる?
読めば何かが変わる、傑作ヒューマン小説。
鴨下虎太郎は大手化粧品会社に勤める32歳のサラリーマン。
自己啓発ビジネス書に感化された虎太郎は意気揚々と出社するが、突然の解雇を告げられる。
絶望に打ちひしがれるなか、追い打ちをかけるように殺し屋が現れ、いきなり死を宣告される。
命の猶予は20日間。
虎太郎は自分を殺したがっている依頼主を探し出すため、
これまでの人生で出会った人のなかで、自分を恨んでいそうな人たちに会いに行くのだが……。
【著者の言葉】
僕はこんな人のために『鴨か虎か』を書きました。
幸せになりたいと願っている人。
強く生きたいと思っている人。
他人の人生が羨ましくて仕方のない人。
自分だけツイテないと考えがちな人。弱気な自分を認めたくない人。
一度でも「死にたい…」と思ったことのある人。
そして、それらはすべて僕自身のことです──。
(著者/丸太たぼ吉)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
25
再読です。まさに処女作という感じですが、面白いです。「虎」は山月記からかナ?2017/11/18
ドラちゃん♪
7
主人公の鴨下 虎太郎が、勤務先から突然の解雇通告!自暴自棄になっていた時に、謎の殺し屋が突然現れ、命の余命はあと20日と宣告される。。。400ページ以上の長編物語のはじまりです。涙あり、笑いあり、驚きありで一気に読み終わります!きっと、あったかい気持ちに包まれます!2012/07/05
みな3
6
あなたは今、自分、もしくは周りに対して不満をもってませんか? そんなあなたは是非読んでください!2012/07/09
nob
5
素人っぽい文体と、テレビドラマのような芝居がかった登場人物たちの行動に最初抵抗があったが、読み進めるにつれ、作者の強烈な思いが感じ取れた。虎の生き方を選んだ虎太郎が、幸福の名の元に圧し殺したもう一人の虎太郎。彼が最後に気づいたように、彼が本当に求めていたのは、虎としての人生ではなかったのだ。どんなに幸福な人生でも、幸福であることに気づくことができなければ意味がない。2016/05/26
み
5
前評判と違って、なぜか、涙腺大掃除になってしまった…。お家で読んで良かったぁ。自分の人生が残り20日になったら、逢いたい人に逢いに行こっ♪2013/06/20